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CPシステム(シーピーシステム)またはカプコン・CPシステム(カプコン・シーピーシステム)とは、1988年に『ロストワールド』と共に出荷されたカプコン開発のアーケードゲーム用基板である。対戦型格闘ゲームを代表する『ストリートファイターII』でこの基板が使用されている。後に広く普及したCPシステムIIと区別するためCPシステムIあるいはCPS-1と呼称されることがある。 このシステムのゲームは、多くの種類の海賊版が作成され、とりわけ『ストリートファイターII'』では多く作成された。この海賊版は日本国内でも少数見られたが、海外では正規版よりも多く設置されている店舗もしばしばみられたようである(詳細はストリートファイターIIの項目を参照)。この問題はCPシステムIIの登場で解消された。 部品調達難に伴い、2015年3月31日を以って修理サポートが終了した〔弊社基板製品保守サービス業務終了のご案内 カプコン 2014年9月〕。 == CPシステムの概要 == ; CPシステムの特徴 : 当時リリースされていたシステムボードは、搭載するゲームソフトの交換の際、オペレーター側でゲームソフトウェアを記録したROM ICキットを基板上に用意されたICソケットに挿入して〔実際は基板をソフト込みで購入するので、ROM ICキットは交換する。〕使用する。これに対しCPシステムは、システムボード全体をカプコンのサービス部門へ送付し、ソフトウェアの交換依頼を発注する方法を取る。これはCPシステムがゲームごとに開発されたカスタムICを多用すると共に、必要であればシステム構成の一部を変更する必要がある仕様となっているためである。これはデッドコピー(海賊版)の登場を抑止する意味合いもあった。 ; 縦長アスペクト比のピクセルにより構築される画面仕様 : アーケードゲーム機は現在でもブラウン管を縦にした状態で使用することがあるが、CPシステムは家庭用ゲーム機に移植する際を考慮したらしく、横画面で使われることが多かった(実際、縦画面で使用されるソフトは3本のみ)。人間の眼球は横に並んでいることもあり、画面の横方向の情報をより多く認識できる。そこで他社のゲーム基板よりも横方向の画面情報を表示するため、X方向へのピクセル数が多くなるように設計された。結果、ゲームの表示画面を形作るピクセルは縦長のものとなった。この仕様はCPシステムIIにも継承されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「CPシステム」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 CP System 」があります。 スポンサード リンク
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