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CSIRAC(サイラック、''Council for Scientific and Industrial Research Automatic Computer'')は、オーストラリアで最初に開発されたデジタルコンピュータで、世界的にも4台目のプログラム内蔵方式のコンピュータである。当初は CSIR Mk 1 と呼ばれていた。今もそのまま保存されており、現存する最古の第一世代の電子計算機である〔ドイツ博物館の Zuse Z4 の方が古いが、Z4は電気機械式であって電子式ではない。〕。また、史上初めてデジタル音楽を奏でたコンピュータでもある。 'Council for Scientific and Industrial Research Automatic Computer'')は、オーストラリアで最初に開発されたデジタルコンピュータで、世界的にも4台目のプログラム内蔵方式のコンピュータである。当初は CSIR Mk 1 と呼ばれていた。今もそのまま保存されており、現存する最古の第一世代の電子計算機である〔ドイツ博物館の Zuse Z4 の方が古いが、Z4は電気機械式であって電子式ではない。〕。また、史上初めてデジタル音楽を奏でたコンピュータでもある。 CSIR Mk 1 と呼ばれていた。今もそのまま保存されており、現存する最古の第一世代の電子計算機である〔ドイツ博物館の Zuse Z4 の方が古いが、Z4は電気機械式であって電子式ではない。〕。また、史上初めてデジタル音楽を奏でたコンピュータでもある。 == 歴史 == CISRACは、オーストラリア連邦科学産業研究機構 (CSIRO) のとマストン・ベアードが率いるチームが製作したもので、当時ヨーロッパやアメリカ合衆国で行われていたのとは独立に似たようなことをしていた。テストプログラムが最初に動作したのは1949年11月のことである。1950年か51年、CSIRACで音楽が演奏されており、世界初のデジタルコンピュータによる音楽と言われている。この音楽は録音されていなかったが、後にかなり正確に再現されている〔。1955年、オーストラリア連邦科学産業研究機構 (CSIRO) はコンピュータ開発が同機構の目的外だと判断し、CSIROの施設であるシドニーの電波物理学研究所にあったものをメルボルン大学へ移管した。1956年までオーストラリア唯一のコンピュータだった。 1964年、退役となった。その当時既にCSIRACの歴史的重要性が認識されており、後に博物館で展示する目的で保管されることになった。1960年代から1970年代を通して倉庫に保管されていたが、1980年から1992年までコールフィールド工科大学(現モナシュ大学コールフィールド・キャンパス)で展示された。その後、また倉庫に戻されている。 1990年代にCSIRACへの関心が再燃したが、当時既に開発関係者の多くが亡くなっており、貴重な歴史が失われつつあった。1996年、CSIRACについての会議が開催された。2000年、に常設展示されることが決まった。退役後は実動できない状態になっているが、CSIRAC上で動作したプログラムの多くが保存されており、それらを動作させるためのエミュレータも書かれている。キュレーターは修理して動作させることはしないと決めている。修理して安全に運用できるようにするのに膨大なコストがかかるということもあるが(運用するとなると30kWを消費する)、無数の部品を交換することで歴史的価値がなくなると考えたためである。 CSIRACはビクトリア州遺産 (Victorian Heritage Register) に登録されており、Heritage Overlay によって保護されている〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「CSIRAC」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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