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Computer Science Network (CSNET) は1981年、アメリカ合衆国で運用開始されたコンピュータネットワーク。その目的は、予算や認可制限のためにARPANETに直接接続できないでいる学究機関の計算機科学部門にネットワークの利便性を提供することだった。国家規模のネットワークを広めることに大きな役割を演じ、世界規模のインターネットへと至る発展の道程の大きなマイルストーンとなった。最初の3年間 (1981-1984)、アメリカ国立科学財団がCSNETの資金を出した。 == 歴史 == ウィスコンシン大学マディソン校のは、複数の大学(ジョージア工科大学、ミネソタ大学、ニューメキシコ大学、オクラホマ大学、パデュー大学、カリフォルニア大学バークレー校、ユタ大学、バージニア大学、ワシントン大学、ウィスコンシン大学、イェール大学)によるコンソーシアムのためにCSNETの元となる提案書を書いた。アメリカ国立科学財団 (NSF) はデラウェア大学のにレビューを依頼した。ファーバーはその仕事を大学院生のデイブ・クロッカーに任せた。クロッカーは当時既に電子メールの開発に関わっていた。このプロジェクトは関心を集めたが、実現には大幅な改良が必要だった。その提案書は最終的にヴィントン・サーフとDARPAの支援を得ることになる。1980年、NSFはそのネットワーク立ち上げ資金として500万ドルを出した。当時のNSFにとってこれは極めて大規模なプロジェクトである。出資に際して、そのネットワークが1986年までに自立すること(つまり、それまでに資金を打ち切る)が規定に盛り込まれている〔。 ランドウェバー(ウィスコンシン大学)、ファーバー(デラウェア大学)、ピーター・J・デニング(パデュー大学)、アンソニー・ハーン(ランド研究所)、ビル・カーン (NSF) というメンバーからなる運営チームが結成される。1984年、CSNETが完全に運用を開始すると、そのシステムと運用はケンブリッジ (マサチューセッツ州) のBolt Beranek and Newman (BBN) に任されることになった。 1981年、3カ所が接続された。デラウェア大学、プリンストン大学、パデュー大学である。1982年、24カ所が接続され、1984年には84カ所に拡大しており、イスラエルの1カ所も含まれている。その後間もなく、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、韓国、日本の大学の計算機科学部門との接続がなされている。CSNETは最終的に180以上の学究機関を相互接続している〔CSNET History 〕。 フリーソフトウェアをネットワークで配布する初期の実験が、netlibを対象としてCSNET上で行われた。 CSNETは全米科学財団ネットワーク (NSFNET) の前身となり、NSFNETはインターネットのバックボーンとなった。CSNETは1989年まで自律的に運営され、その時点でと統合されて Corporation for Research and Educational Networking (CREN) となった。NSFNETとNSFが支援した各地域のネットワークが成功し、CSNETのサービスは冗長なものとなったため、1991年10月にCSNETのネットワークは停止した〔CSNET-CIC Shutdown Notice 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「CSNET」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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