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カシオCZシリーズ(カシオ・シーゼット・シリーズ)はカシオ開発のPD音源を採用したシンセサイザーの型番・商品名。 80年代中期に製造、販売された。 == 概要 == FM音源を採用したヤマハのDXシリーズに牽引された80年代のデジタルシンセサイザー界であったが、独創的なPD音源を搭載したCZシリーズも、デジタルでありながら温かみのある音色で多くのミュージシャンの支持を得た。 DXシリーズよりも低価格なCZシリーズが成功した事によって、ヤマハからはDX21、DX100がリリースされる。 デジタルフィルターが実用化された最初のシンセサイザーでもある。 カシオはすでにカシオトーンで楽器に参入していたが、新たな分野である本格的なシンセサイザーとしてCZシリーズを開発するにあたっては、冨田勲の協力を得て開発を進めた。 筐体デザインはプラスチックスの立花ハジメが手掛け、CMにはYMOの高橋幸宏が出演した。また、モニターはP-MODELが務めていて、カシオはライブでの強力なバックボーンとなっていた。 カシオは1987年8月、セミプロフェッショナル向けSD音源搭載のモデルHZ-600をリリース。翌年1988年8月、PD音源を進化させたiPD音源を搭載したVZ-1・VZ-10Mをリリース。1989年8月、VZ-10Mの廉価モデルであるVZ-8Mを最後にCASIOは長くシンセサイザー事業から撤退する事になる。SD音源自体は、ホームキーボードスタイルの製品・MT-600・HTシリーズに継続搭載された。 その後、2012年にXWシリーズを発表することでシンセサイザー市場に再参入した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カシオ・CZシリーズ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Casio CZ synthesizers 」があります。 スポンサード リンク
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