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Coqは証明支援システムの一つ。Coqの核はプログラミング言語Gallinaを用いる。フランス国立情報学自動制御研究所のPI.R2 チーム(PPS 研究所内にある)が、エコール・ポリテクニーク、フランス国立工芸院、パリ第7大学、パリ第11大学と(かつてリヨン高等師範学校とも)共同して開発している。Hugo Herbelin が事実上の開発代表者である。 == 特徴 == CoqはCalculus of Constructionsという高階型システム(Thierry CoquandとGérard Huetが1984年に創始したもので、英語では''CoC''と略せてシステム名Coqに至る)に基づく。正しい証明は正しく型がつくラムダ式であるというカリー=ハワード同型対応を利用しているので、Coqの証明言語は型付きラムダ計算の一種である。1991年以降Coqが用いているCalculus of Constructionsの変種は、Christine Paulin-Mohringによるもので、帰納的構成を直接含み、Calculus of Inductive Constructions (CIC)という名前がついている。 Coqには * 主張を操作する機能 * 主張の証明を機械的に検査する機能 * 形式的証明の探索を支援する機能 * 依存型を用いたプログラムを記述する機能 * 実行可能な検証済みプログラムを抽出する機能 がある。 加えてCoqには証明の自動化機能が増えている。中にはomegaタクティクというものがあり、プレスバーガー算術の大部分を決定できる。 Coqの最大の達成の中には、 * 四色定理: Georges GonthierとBenjamin Wernerによって、完全に機械化された証明が2004年に完了した。〔A computer-checked proof of the Four Colour Theorem Georges Gonthier 〕 * CompCert: C言語のコンパイラで、Coqによって開発され証明がつき、2006年にリリースされた。〔CompCertのページ(英語) 〕 * : Georges Gonthierと彼のグループによって、2012年9月に証明が完了した。〔証明完了のアナウンス(英語) 〕 がある。 CoqはGNU LGPLライセンスで配布されているフリーソフトウェアである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Coq」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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