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cpioとは、ファイルアーカイバ・ユーティリティ並びにそのアーカイバで使われるファイルフォーマットである。主にUnixライクなオペレーティングシステムにインストールされることが多い。cpioは当初、"Programmer's Workbench"(PWB/UNIX)付属のテープメディア・アーカイブ・プログラムとして設計され、その後リリースされたUnix系OSのほとんど全てにコンポーネントとして含まれている。コマンドの名称は''copy in and out''〔 〕(''入力複製と出力複製''、コピー・インとコピー・アウト)という言い回しに由来し、cpioが動作中に標準入出力(standard I/O)を利用する様子を描写している。 全てのUNIXならびにその派生は、cpioよりよく知られておりResearch Unixに由来するtarのようなその他のバックアップ・プログラム、アーカイブ・プログラムもサポートしている〔Peek, J; O'Reilly, T; Loukides, M. (1997). ''Unix Power Tools''. p. 38.13. O'Reilly & Associates, Inc. ISBN 1-56592-260-3.〕。cpioはRPM Package Manager(rpm)パッケージのアーカイブ形式として利用されたり、Linuxカーネル2.6系列の起動用RAMイメージに使われるアーカイブ形式としてArch Linuxのmkinitcpio やDebianのinitramfs-tools 〔 〕で利用されたり、Appleのpaxインストーラで使われるアーカイブフォーマットとして採用されるなど、一部では依然重要な位置を占めている。 オラクルはかつて同社のソフトウェアの大半をcpioフォーマットのアーカイブで頒布していたこともある。 当初のプログラム設計により、cpioとそのアーカイブ・ファイル・フォーマットは何度も仕様変更されており、時に互換性の無い変更も加えられてしまっている。最も有名な仕様改変は、アーカイブ・ファイルのメタ情報がバイナリ・フォーマットからASCIIベース表現(char)に変わったことである(ただし操作用オプション(--format)で切り替えることで両フォーマットに対応している実装もある)。 == 操作とアーカイブ・フォーマット == cpioはテープ・デバイス上で連続的にバックアップ・ファイル・アーカイブを保存できるよう設計されているが、tarと同じくアーカイブ・コンテンツの圧縮は行わない。このため適宜gzipやその他外部圧縮プログラムを利用して、cpioから生成されたアーカイブに圧縮を掛ける(この時、 .cpgz または.cpio.gz という拡張子をファイル名の末尾に付す場合がある)。抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Cpio」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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