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D-0(ディーゼロ)とは、食品(主に乳業)業界で、工場で製造されたその日(=0日)のうちに店頭に並ぶ商品(牛乳など)を指す。DとはDAYの略称。デイゼロとも呼ぶ。 製造から1日経った製品はD-1(ディーワン)、2日経った製品はD-2(ディーツー)と言う。 D-xという呼称は、元々は、食品に製造年月日が記載されていた時代に、製造年月日からの販売日、あるいは販売期限を指す、小売業での業界用語である。 == 概略 == 乳業業界で牛乳の販売といった場合、従来は各社の販売店(牛乳店)を経由しての宅配販売が一般的であったが、1960年代の高度経済成長に伴って、販売店による宅配からスーパーマーケット経由の売り上げが増加した。 スーパーマーケットでの売り上げが増加するにつれて、消費者や小売店サイドで、より新鮮な牛乳への需要が旺盛になった。当時は食品に製造年月日が記載されていたこともあって、それゆえ、メーカー各社は我先にと鎬を削って、牛乳の製造から店頭に並ぶ時間を減らそうとした。 日付競争は次第に激しさを増し、D-2(=製造から2日)やD-1(=製造から1日)、そしてついにはD-0を競うまでに競争は激化した。 D-0はいわば消費者と小売店側の厳しい要求に答える為にて生まれた苦肉の策であった。 しかし、後述するように、このD-0は衛生面を筆頭に多くの問題を抱えている為に厚生省(現在の、厚生労働省)が1985年に販売自粛の通達を出したことから、乳業界内では一種の禁じ手とされてきた経緯がある。 牛乳以外では、パンや納豆、豆腐などの日配品でも、同様の事が行われた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「D-0」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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