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『D.C.III 〜ダ・カーポIII〜』(ダ・カーポ スリー)は、2012年4月27日にCIRCUS NORTHERN〔パッケージ等には「CIRCUS」の表記となっている。〕から発売された恋愛アドベンチャーゲーム。『D.C. 〜ダ・カーポ〜シリーズ』のナンバリング3作目の作品。およびこれを原作としたアニメ、漫画、コンシューマーゲーム、アダルトゲームなどのメディアミックス作品。 == 概要 == 前作『D.C.II 〜ダ・カーポII〜』から6年ぶりのナンバリング作品。本作の制作は2009年11月1日にSHIBUYA DUOで開催されたCIRCUSのイベント『第一回! 大曲芸大会 Circus 10th Anniversary プレミアム演奏発表会』で発表された。制作にはクロスプラットフォーム開発に対応したゲームエンジン「ユニティ」が導入された。 2011年11月18日に本作の制作発表会が行われ、発売日、制作スタッフ、出演声優などが発表された。なお、前々作『D.C. 〜ダ・カーポ〜』、前作『D.C.II 〜ダ・カーポII〜』とは異なり、ナンバリングタイトルとしては初の一般年齢対象(15歳以上推奨)の作品である。 ゲームジャンルは前作までと異なり、「恋するアプリ」となっている。原画は前作を担当したたにはらなつきに加えて鷹乃ゆき、立羽、こなた(最上のあ)、結月かりん、ren、東山マキ、Hiro、秋蕎麦が参加している。 物語の舞台については、2010年12月24日に発売された『D.C. Dream X'mas 〜ダ・カーポ〜 ドリームクリスマス』に同梱されていた「D.C.クリエイターズブック」のスタッフ対談にてロンドンの魔法学校になることが示唆され、それに伴うイラストが公開されたが、翌年以後の広報展開では前作や前々作と同様に初音島であることが強調された。その後、初音島の風見学園を舞台とした初音島編と、ロンドンの魔法学校を舞台にした風見鶏編の2部構成であると発表。しかし、ゲームとしては風見鶏編の方が話の中心となっており、実質的なメイン舞台はロンドンでの物語とされ、グランドフィナーレまで舞台が初音島に戻ることはない(ただし、あくまで初音島編の舞台から、ロンドンで過去に起こった出来事を語るという形式になっている)。舞台が魔法学校になっていることで、今までさくらやアイシアが語ってきた魔法という力の正体が明らかにされる。また、前作に登場した天枷美夏、小日向ゆず、小鳥遊夕陽などの既存キャラクターも、前作のどのルートでもない時系列のその後という設定で登場する〔。 なお、初音島編は前作から20年ほど後であることのみが語られるのみで、舞台となる明確な年については作中で言及されていないが、様々な要素から2072年と推測される〔作中の日付、曜日と一致している年は現実では2072年。なお、作中は2月29日がある閏年。〕〔風見鶏編OPムービーその2の冒頭で、カウントが2072から1950までであることが確認できる。〕〔2056年2月時点では付属女子制服のリボンの色が1年:赤、2年:緑、3年:黄。そこから16年後には1年:黄、2年:赤、3年:緑となり、作中の学年設定と一致する。〕〔ドラマCDシリーズvol.4のトラック2のタイトルが「2071 夏の始まり」となっている。〕。一方で、風見鶏編は1950年と作中で明言されており、前作のda capoシナリオのラストシーンから繋がる物語である〔ただし、邂逅のアルティメットバトルだけは、1950年の本来の時間軸が描かれた前日談であるため、この物語だけは前作からの続きではない。〕。D.C.III.P.Pで初音島編が明確に2072年であると示された。 物語は初音島編がPrologue、風見鶏編がWeather Vane〔ムービーではチャプター1がWeather Vane、チャプター2がSpinning Wheelとなっている。〕、葵シナリオがZero、最後がDa Capoとなっており、葵シナリオはリッカ、姫乃、サラ、シャルルシナリオクリア後に開放され、Da Capoは葵シナリオクリア後に開放される。Da Capoクリア後にムービー鑑賞とインタビューが開放される。また、トップ背景もPrologue(風見学園)、Weather Vane(風見鶏学園〈朝〉)、Zero(風見鶏学園〈夜〉)、Da Capo(風見学園)という風に変化し、基本的には元に戻せない。 Ver.1.3からは邂逅のアルティメットバトルが追加され、主人公が風見鶏を訪れ、Weather Vaneに至るまでの物語が追加された。また、単独での葵シナリオが追加され、本来の葵シナリオであるZeroへと続く前日談のような内容となっている。学園長、巴、美琴の個別のミニシナリオが新たに追加され、それに伴う新規CGも追加された。バージョンアップに伴い、就寝前の電話でのヒロイン選択画面がスマートフォン型の端末やシェルの画面といったものに変更された。さらに、グニルックをモチーフとしたミニゲームも追加。ミニゲーム BeatsMeetGnilrucは、初回は就寝前の選択肢から選ぶ必要があるが、一度起動した後はタイトル画面からもプレイできるようになる。 初音島編においては、いくつかの直接的に語られていない物語が示唆されているが、Ver.1.3現在でも、ゲーム本編では語られておらず、ドラマCDやプラチナパートナー(こちらはグランドフィナーレのその後)にて語られることとなっている。 前作や前々作にあった昼休みや放課後等の場所移動は風見鶏編のみで、今作ではヒロインのいない場所がなくなっている(そのため、いわゆるバッドエンドに相当するシナリオがなく、必ずどれかのヒロイン個別のルートへ突入する)。また、夜の目覚ましセットは完全に廃止され、就寝前の電話等でヒロインと会話するシステムになり、ゲームとしての難易度は低い。また、初音島編と風見鶏編のそれぞれで前作や前々作で使用されたBGMそのものや、またはアレンジされたものが使用されている。 本作のCM映像がYouTube上のCIRCUSの公式チャンネル『CIRCUS CHANNEL』から配信されており、初CMが2011年12月5日、キャラクター別CMとして2012年3月16日に森園立夏編、3月19日に葛木姫乃編、3月21日に瑠川さら編、芳乃シャルル編、3月23日に陽ノ下葵編が配信された。 初回限定版と通常版の2種リリースとなり、前者にはヴァイスシュヴァルツのPRカード、オリジナルサウンドトラックCD、オリジナル小冊子が同梱された。なお、前作とは異なり、初回限定版と通常版が同時に発売されている。 本作のテーマは、「10万人に遊んでもらい100万人に触れてもらい1000年続く作品」である。 本作は『D.C. 〜ダ・カーポ〜』シリーズ生誕10周年記念作品であり、パッケージには「10thアニバーサリー」のロゴをあしらっている。記念ロゴのデザインを担当したのは、グラフィックスタッフのおかざきみつきである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「D.C.III 〜ダ・カーポIII〜」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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