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D9(でぃーないん)は、放送業務用圧縮型コンポーネントデジタルVTR規格である。1995年に日本ビクターが開発した。ビクターは、DIGITAL S(でじたるえす)のブランドで売り出した。 VHSカセットハーフと1/2インチメタルテープを使用する。映像信号は8bitコンポーネント4:2:2、50Mbpsでデジタル記録し、HD映像信号の記録も可能である。民生用のHDVTR「W-VHS」の技術を基に開発された。 他の4:2:2コンポーネントデジタルVTRに比べ安価でコストパフォーマンスは良かった。そのため、国内では業務用のS-VHS機器を使っていたケーブルテレビ局や中小規模の制作プロダクションを中心に販売展開した。また、海外の放送局では制作用VTRシステムとして広く採用されている。 ソニーやパナソニックがHD放送化に向けた機器を発表する中、D9規格のHD製品をすすめていたがデジタルテープ規格の競争に敗れD9規格の製造販売から撤退。現在は、既存ユーザーのためのD9用ビデオテープの販売のみ行っている。 == 製品(ビクター) == *PR-D92・・・据置型業務用レコーダー(生産終了) *BR-D85・・・据置型放送用レコーダー(生産終了) *BR-D80・・・据置型放送用レコーダー(生産終了) *PR-D52・・・据置型業務用プレーヤー(生産終了) *BR-D40・・・ドッカブルタイプのカメラ用VTR(生産終了) *DY-90・・・2/3inch一体型業務用カメラ。4:3と16:9のスイッチャブルタイプもあった(生産終了) *DY-700・・・1/2inch一体型業務用カメラ(生産終了) *DS-34~124・・・デジタルS用ビデオテープ(現在も販売中) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「D9-VTR」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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