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DHL寒天培地(ディーエイチエルかんてんばいち、Deoxycholate-hydrogen sulfide-lactose agar)とは、腸内細菌科の選択培地として利用される寒天培地の1つ。サルモネラ属菌、赤痢菌、エルシニア属菌などの分離に用いられる〔特にサルモネラ属と赤痢菌の分離に用られる旨は、坂崎ら(1990:125)に記載がある。エルシニア属は株によっては発育が抑制される場合があるため(貫名 2009)、注意が必要である。〕。乳糖、白糖分解菌は赤色から桃色の不透明なコロニーを形成する。乳糖、白糖非分解菌は無色透明なコロニーを形成する。硫化水素産生菌は黒色コロニーを形成する。例えば、DHL寒天培地上で大腸菌は赤色コロニー、赤痢菌は無色コロニーを形成し、サルモネラ属菌の大部分は黒色コロニーを形成するが、一部に黒色コロニーを形成しないものも存在する〔坂崎ら(1990:127)によれば、サルモネラ属は菌株によっては培養時間が短いと黒色が明瞭でないこともあるが、それでも集落の中心部には明瞭な黒色が見られるはずであり、かつ、それを室温に放置すると黒色はより鮮明になるとしている。〕。 組成の一例(精製水1 L )〔坂崎ら 1990:126〕 上記の組成を、純水に入れ加温溶解する(pH 7.0)。高圧蒸気滅菌を行ってはならない。 == 脚注 == 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「DHL寒天培地」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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