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DLX
DLX(「デラックス」と発音)は、ジョン・ヘネシーとデイビッド・パターソンが設計したRISCアーキテクチャ。ヘネシーはMIPS、パターソンは の設計者である。 DLXは基本的にMIPSアーキテクチャを現代的に整理して単純化したものである。単純な32ビットのロード/ストア・アーキテクチャであり、現代の実際の MIPS CPU とはあまり似ていない。DLXは教育用を第一に意図しており、そのデザインは大学レベルのコンピュータアーキテクチャの教育に広く採用されている。 DLXをそのまま実装したハードウェアは存在しないし、DLX向けの最適化コンパイラも存在しない。DLXをハードウェアで実装した場合、現代の MIPS CPU と遜色ない性能を発揮するだろうと予想されている。しかし、アーキテクチャを集中管理する者がおらず、このCPUコアを実装したVHDLステートマシンも存在しない。 == 歴史 == 本来のMIPSアーキテクチャでは、性能向上のために全命令を1クロックサイクルで実行するという手法を採用した。そのため、命令が1クロックサイクルで終わらない場合にコンパイラが "NOP" を挿入しなければならない。したがって入出力(メモリアクセスなど)では特にNOPが必要とされ、結果的にプログラムが肥大化する。一般にMIPS用プログラムは無駄なNOP命令を多数含んでいたが、これは意図した結果ではない。DLXアーキテクチャでは1クロックサイクルでの命令実行を強制しないので、この問題は生じない。 DLXでは長くかかる命令を許容するため、より現代的な技法であるデータフォワーディングと命令並べ替えを採用している。長い命令は機能ユニット内で「ストール」し、完了時に命令ストリームに再挿入される。外から見ると、命令実行が逐次的に行われているように見える。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「DLX」の詳細全文を読む
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