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【自動車】Double Overhead Camshaft エンジンの一型式。 =========================== 「 DOHC 」を含む部分一致用語の検索リンク〔 1 件 〕 ・DOHC : 【自動車】Double Overhead Camshaft エンジンの一型式。
DOHC (ディーオーエィチシー) とは、Double OverHead Camshaft(ダブル・オーバーヘッド・カムシャフト)の略で、レシプロエンジンにおける吸排気弁機構の形式の一つ。 == 特徴 == シリンダーヘッドにおけるバルブの駆動について、吸気側と排気側で別々のカムシャフトを備えるものを指す。SOHCに比べ、カムシャフト1本あたりの負荷が軽減される。さらにロッカーアームを廃してカムによるバルブの直押しが可能となるため、高回転化・高出力化が容易である。ただし、バルブを開く量(リフト量)を多くするためやカム軸の配置の自由度などの点からロッカーアームが使われているものも多い。ただし、この場合のロッカーアームはSOHCのようなシーソー式ではなく力点と作用点が近いスイング式で、追従性はSOHCほど劣っていない。直押し式とロッカーアーム式のどちらが優れているかは設計コンセプト次第で、時代によって流行もある。国内では近年までは直押し式が主流であったが、フリクション低減による省燃費性向上を狙って直押し式からローラーロッカーアームへの変更が増えている。いずれにせよ燃焼室やポートなど、シリンダーヘッドの設計の自由度がDOHC最大の利点であり、カム軸が増えたからといって、それだけで性能が向上するわけではない。しかしトヨタのように商品性、およびステータス性などのアピールのためにDOHCを積極的に採用するメーカーもある。ちなみに直押し式SOHCエンジン〔例・スズキ・G10型エンジン(2代目カルタス専用)、ダイハツ・EF-SE型エンジン、スバル・EA82/82T型エンジン、スバル・ER27型エンジン、フォルクスワーゲンの非マルチバルブ(2バルブ)ヘッド仕様のSOHCエンジン全て、ホンダ・GL1800用エンジンなど〕も存在するがシリンダーヘッドの設計の自由度が低くなり、燃焼室の形状やバルブ数、バルブ挟み角など制限を受ける。 バルブレイアウトは、吸気バルブと排気弁バルブがシリンダーの半円を境に対向したクロスフロー形か、あるいは吸気弁と排気弁を対角に配置した形〔一部のディーゼルエンジンのみこのレイアウトを採用する。〕などが選択可能である。また、燃焼室形状の設計自由度が高いことなど、利点が多数あることから高性能エンジンの多くに採用されている。プライベートチューンにおいては、バルブタイミングを吸気側・排気側で別々に調整できる自由度の高さも特徴であるが、欠点としては部品点数が増える、カムシャフトが2本になるためシリンダーヘッドが大型化するなどの問題がある。 その他には近年一般的となったカムの位相を変化させる可変バルブタイミング機構と相性が良いというメリットもある。SOHCでは吸排気バルブを一つのカムで駆動するためカムの位相を変化させると給排気両方の位相が同じだけ変化してしまうため効果が得られにくい。 このためカム位相を変化させるバルブタイミング機構を採用する場合、例外〔三菱MIVECの一部の方式(例・4J1#型エンジン)ではSOHCながらカムの位相変化を行なっている。アメリカでは吸気カムローブが独立して稼働するカムシャフトを用いて吸気バルブの位相変化を行うOHVエンジンも存在する。〕を除き基本的にDOHCとなる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「DOHC」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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