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離散時間フーリエ変換(英: Discrete-time Fourier transform、DTFT)はフーリエ変換の一種。したがって、通常時間領域の関数を周波数領域に変換する。ただし、DTFTでは元の関数は離散的でなければならない。そのような入力は連続関数の標本化によって生成される。 DTFTの周波数領域の表現は常に周期的関数である。したがって1つの周期に必要な情報が全て含まれるため、DTFTを「有限な」周波数領域への変換であるということもある。 == 定義 == 実数または複素数の離散集合 (整数)が与えられたとき、 の離散時間フーリエ変換(DTFT)は次にように表される。 == 標本化との関係 == 名称が暗に示している通り、 は連続時間関数 の値(標本)を表している。このときの標本化間隔を としたとき、各標本の採取時刻は であり、 がサンプリング周波数となる。DTFTは次の連続時間フーリエ変換の近似である。 標本化定理で示されるように、次のくし型関数の変調に の値を使用すると見ることもできる。 その場合得られる関数のフーリエ変換は、 の間隔で重ね合わせられた のコピーの総和である。 以下で示すように、これは周期関数のDTFTである。そして、ある明白な条件下で、k=0 の項はほとんど全く他の項からの歪み(折り返し雑音)が観測されない。変調されたくし型関数は次の通りである。 したがって、 このとき次が成り立つ。 つまり は と同じである。 ここで、 は通常の周波数(単位時間当たりの周期数)であり、 はサンプリング周波数(単位時間当たりの標本数)であるから、 は「標本当たりの周期数」を意味する。これを正規化周波数(normalized frequency)と呼ぶ。上で定義されている も正規化周波数だが、こちらの単位は「標本当たりのラジアン」である。正規化周波数は、期間 の周期を持つ関数 で表されるという特徴がある。そのため、逆変換では の期間のみを評価すればよい。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「離散時間フーリエ変換」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Discrete-time Fourier transform 」があります。 スポンサード リンク
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