翻訳と辞書 |
DWANGO ( リダイレクト:ドワンゴ ) : ウィキペディア日本語版 | ドワンゴ
株式会社ドワンゴ()は、日本のIT関連企業。 東京証券取引所市場第一部に上場していた(証券コード「3715」)が、2014年10月に株式会社KADOKAWAと経営統合し、株式交換方式で設立した持株会社である株式会社KADOKAWA・DWANGO(現・カドカワ)の完全子会社となる。 DWANGOは「Dial-up Wide Area Network Gaming Operation」の頭文字をとったものである。元々は米Interactive Visual Systems(IVS)社が運営していたオンラインゲームサービスの名称であり、IVS社から権利を譲り受けたものである〔ASCII.jp:米DWANGO創始者・ボブさんが語る「ドワンゴ誕生秘話」 〕。 == 沿革 ==
* 1994年12月、 Robert E. Huntley〔愛称は"bob"。〕のInteractive Visual Systems社によりUSAテキサス州ヒューストンで動画研修やオンラインゲーム接続環境を提供するサービス"DWANGO(Dial-up Wide Area Network Gaming Operation)"として始められた〔Silverman, Dwight (December 2, 1997). "Dwango coming to a Microsoft Web site near you". Houston Chronicle.〕。インターネット普及前でパソコン通信かつWindows3.1をDOSモードで起動して単独で動かさねばならないアプリケーションソフトウェアであったにも関わらず、id Software社の協力を得てDoomに代表される初期の代表的なFPSの対戦を可能にし、翌1995年初頭までには月額8.95$を支払う登録者が一万人を越える好評を博す〔『PC Magazine vol.15 No.18 』 Ziff Davis (October 22,1996) p339〕〔DWANGOの優位性は、この様な射撃対戦では一瞬でも早い通信環境が求められたのに対し、当時internet経由での対戦では通信に遅れが出たのを、直接サーバーに接続することで遅延を減らす点にあった。最初に配布されたのはHereticのシェアウェア版に同梱して。ヒューストンまで電話回線で繋げなければならなかったにも関わらず、イタリアやオーストラリアから接続する者さえいた。〕。 *1996年、サービスを日本、韓国、シンガポールに拡張。日本では、株式会社ソフトウェアジャパンが運営権およびマスターフランチャイズ権を取得。しかし、11月にソフトウェアジャパンは倒産。同社に勤めていた川上量生とRobert E. Huntleyにより、年内にIVS社の子会社として、有限会社ドワンゴジャパンが設立される〔ASCII.jp:米DWANGO創始者・ボブさんが語る「ドワンゴ誕生秘話」 (2/2) 〕。 * 1997年(平成9年)8月 - 川上量生とRobert E. Huntley、ゲーム作成団体のBio_100%の人員が中心となって株式会社ドワンゴを設立。当初はMicrosoftから受託した、Dreamcast用Windows CEの技術サポート業務を主に行っていたが〔ゴミ拾いばかりしてたら「夢の島」が出来ちゃった!――伝説のクリエイター集団Bio_100%の森 栄樹氏がゲストの「ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!」第10回 - 4Gamer.net 〕、後にインターネットコンテンツの配信技術およびプラットフォームを開発・販売、現在ではゲーム機向けのミドルウェアの開発・販売及び着信メロディなどの携帯電話向けコンテンツの開発販売を主に行っている。 * 1998年、IVS社は、昨年12月より急速に拡大するインターネット市場に対応するためMicrosoft社のInternet Gaming Zoneに参加し、DWANGO Zoneを立ち上げていたが〔It takes two to Dwango - Houston Business Journal 〕〔In the Zone - DWANGO Zone offer DWANGO Zone To Be Featured on Microsoft's Internet Gaming Zone 〕、DWANGO参加者を増やそうとしたことに起因する技術的問題や、時間課金制を取ったために支持を失い、DWANGOサービスそのものを停止し、資金調達にも失敗して倒産〔Dwango Dies - IGN 〕〔Dwango has new game plan as public company - Houston Business Journal 〕。 * 2003年(平成15年)7月 - ドワンゴ社がマザーズに上場。証券コード 3715 * 2004年(平成16年)9月 - 東証一部に上場 * 2005年(平成17年) * 4月21日 - ゲーム会社チュンソフトを、同年11月16日付で同じくゲーム会社のスパイクを子会社とした。この2社と共同でドワンゴグループのゲーム事業を統括する中間持株会社を設立、独自ブランドを維持したまま経営統合を実施する。 * 12月21日 - 定時株主総会およびその後の取締役会の決定により、株式会社麻生社長・麻生泰の長男・麻生巌(「麻生」代表取締役専務)が社外取締役に就任。 * 2006年(平成18年)3月15日 - エイベックス・グループ・ホールディングス(AGHD)と業務・資本提携を開始。ドワンゴがAGHDに対し、総額102億4610万4400円の第三者割当増資を行う事によりAGHDはドワンゴ株式の20%程度を保有する筆頭株主になった。同時にAGHDの持分法適用関連会社となった。この結果、AGHDから社外取締役を受け入れている。また、エイベックス・グループの携帯サイト運営を受託している。 * 2007年(平成19年) * 1月 - 子会社のニワンゴがニコニコ動画を開始。2月には2000万PV/日を叩き出すサイトになった。しかし、2月後半にDDos攻撃などの攻撃を受けたのとYouTubeへのアクセスが一部遮断されたことによりいったん閉鎖。その後自前で動画ホスティングサービスを立ち上げ、一時期はアクセス数を制限しつつも運営を続けていたが、その後制限もなくなり2010年(平成22年)第二四半期の決算報告で日本国内の動画共有サイトで初の黒字化を達成した。 * 2月 - 2ちゃんねるのスレッド上に於いて「2ちゃんねらー限定」とした求人活動を行ったことで話題となる。この結果、4月に3名を正社員として採用したが、採用予定の10名に達しないことから再度募集を開始している。採用条件は17歳から22歳まで(再募集の際に0x17〜0x22歳(16進数)を追加)かつ、中卒または高卒のみ(大学在学者は卒業の意志がないこと)というものだった[12月17日 - ニコニコ動画で流行した初音ミクを使ったオリジナル曲をJASRACに登録していたことが話題になる。この登録において、初音ミクの販売元であるクリプトン・フューチャー・メディアの規定した、「登録するアーティスト名は作成者と初音ミクの名前を併記する」という条件を無視し、「初音ミク」だけで登録されていた。アーティスト名の登録の修正はおこなわれたが、さらに着うた配信について、作者との契約がないまま行われたなどという内容の掲示板の書き込みが話題になっていることなどについて、両者それぞれが提供サービスブログ・自社事業部ブログのブログエントリおよびコメントで反論しあう事態となった。この際ドワンゴとの縁があった人物が解決策を提案、作品を公開、動画投稿サイトに投稿したとされる。 2007年(平成19年)12月25日には ドワンゴから「着うた配信及び今後の協業に関する共同コメント」を発表した。] * 2010年(平成22年) * 10月28日 - 映像・書籍など様々な分野を手掛ける角川グループとニコニコ動画を持つドワンゴおよびニワンゴがコンテンツ配信事業において包括的業務提携することを発表した。これにより、2011年(平成23年)4月から開始予定の角川プラットフォーム「Book☆Walker」とニコニコ動画で展開予定のニコニコビューワ(仮称)のデジタルコンテンツにおける連携、角川グループのニコニコ動画における公式チャンネルの設置、その他個別実施イベントやコンテンツ配信が行われる予定となっている。そして、2011年(平成23年)5月26日には資本提携を結び、さらに角川グループとニコニコ動画の関係性は強固なものになった。 * 2013年(平成25年) * 3月8日 - AGHDが保有株式の一部を角川グループホールディングスと日本テレビ放送網に売却し、出資比率が15%を下回ったため、同社の関連会社でなくなる。 * 7月16日 - 本社を中央区日本橋浜町明治座から、中央区銀座歌舞伎座タワーに移転した。 * 7月29日 - NTTと業務提携開始、エイベックス・グループ・ホールディングスからドワンゴ株4.99%取得。 * 12月2日 - 株式会社MAGES.の株式を全取得し完全子会社化 * 2014年(平成26年) * 4月1日 - アニメ製作出資事業を分割しMAGES.に統合〔ドワンゴ、アニメ製作出資事業を分割 ゲーム・音楽事業のMAGES.と統合 ,アニメ!アニメ!,2014年2月23日〕 * 5月14日 - 株式会社KADOKAWAと経営統合し、同年10月1日付で共同持株会社「株式会社KADOKAWA・DWANGO」を設立することを発表。 * 9月25日 - NagisaWorksが運営していた「i文庫 」を譲り受けることを発表。 * 9月26日 - KADOKAWAと同時に上場廃止。 * 9月26日 - 日本最大級の読書コミュニティーである「読書メーター 」を運営しているトリスタの全ての株式を17億円で取得して、完全子会社化すると発表。 * 10月1日 - 株式会社KADOKAWA・DWANGOを設立し、株式移転を実施、同社の完全子会社となる。同時に子会社のドワンゴモバイル、ドワンゴコンテンツ、キテラスの3社を吸収合併。 * 10月24日 - LINE株式会社のlivedoor Readerに関係する資産を譲り受けることを発表し、10月30日付でサービスを移管した後に「Live Dwango Reader(ライブドワンゴリーダー)」と名称を変更することを発表。12月1日付で移管と名称の変更を実施。 * 11月1日 - ドワンゴ・ユーザーエンタテインメントを吸収合併。レコードレーベル名は「U&R Records」へ変更した。 * 11月13日 * 同年12月25日付でバンタンを完全子会社化すると発表。 * ニワンゴの発行済み全株式を取得し完全子会社化すると発表。 * KADOKAWAとの合弁会社、スマイルエッジを完全子会社にし、事業移管した上で解散すると発表。 * 12月24日 - KADOKAWAとの経営統合をきっかけにした「シナジー事業」の一環として、KADOKAWAアスキー・メディアワークスBCでアスキーブランドのIT技術書発行を手がけてきたハイエンド書籍部の移管を受けるとともに、KADOKAWAとドワンゴの共同技術書レーベル「アスキードワンゴ」を発足させると発表〔ドワンゴ、IT技術書出版新ブランド「アスキードワンゴ」を設立 ,週アスPlus,2014年12月24日〕。 * 2015年(平成27年) * 7月1日 - カラー、スタジオポノックと共同で背景美術制作会社でほぎゃらりーを設立〔ドワンゴ・カラー・ポノックの3社による 背景美術会社設立 ,株式会社ドワンゴ,2015年7月31日〕。 * 10月1日 - ニワンゴを吸収合併〔ドワンゴ、ニワンゴを吸収合併 ,ITmedia,2015年8月31日〕。また、親会社のKADOKAWA・DWANGOが商号をカドカワに変更したことに伴い、経営統合を表現する意味合いでコーポレートロゴのデザインを変更〔ドワンゴ、企業ロゴのデザインを変更 - カドカワとの経営統合を表現 ,マイナビニュース,2015年10月1日〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ドワンゴ」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Dwango (company) 」があります。
スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|