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DeSeCo : ウィキペディア日本語版
DeSeCo[でせこ]
DeSeCo(デセコ、Definition and Selection of Competencies:Theoretical and Conceptual Foundations)とは、国際化と高度情報化の進行とともに多様性が増した複雑な社会に適合することが要求される能力概念「コンピテンシー」を、国際的、学際的かつ政策指向的に研究するため、経済協力開発機構(OECD)が組織したプロジェクトである。組織名称は、「コンピテンシーの定義と選択:その理論的・概念的基礎」と題する。1997年12月から活動を始め、2003年に最終報告を行い研究プログラムを終了した。
研究の成果は、単なる知識技能の習得を越え、共に生きるための学力を身に付けて、人生の成功と、良好な社会を形成するための鍵となる能力概念「キー・コンピテンシー」を定義した。
== 3つのキー・コンピテンシー ==
人生の成功と正常に機能する社会(持続可能な発展)のためにどのような能力が必要になるのか、という課題に対して人々が持つべき知識や技能を超える能力群であるコンピテンシー(コンピテンスの集合)の定義から研究を始め、理論的な合意を得ながら少数のキー・コンピテンシーを定めた。
それぞれのキー・コンピテンシーの条件は次の通り。
*社会および個人にとって、価値のある結果をもたらすこと。経済的、社会的な有益性。
*多様な状況の重要な課題に直面した時、適応を助けること。人生の多様な領域に渡る判断能力。
*特定の専門家(産業や職業、社会階層など)のみではなく、全ての人にとって重要であること。
最終報告では、キー・コンピテンシーを3つの広域カテゴリーに分類した。これらのカテゴリーは、互いに関係し、キー・コンピテンシーを確認して明確に描くための根幹を形成している。人間としての在り方を問われる反省性は、枠組みの中心的役割を成す。省みて考えた行動は、慣習的な行為を規定通りに正す能力だけでなく、変化に応じて経験から学習し、批判的なスタンスで考え抜く能力のことである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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