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D型肝炎ウイルス(Hepatitis D virus、ディーがたかんえんウイルス)とは、エンベロープを持ったRNAウイルスの1種であり、B型肝炎ウイルスが共在することでヒトにD型肝炎を引き起こし得る病原体である。δ肝炎ウイルス(でるたかんえんウイルス)、デルタウイルスなどと呼ばれる場合もあり、また、HDVと英語の頭文字を取った略記がなされることもある。なお、HDVという略記は、他の分野では全く別な意味で用いられることもあるため 〔 映像の分野には、HDVと言う規格名が存在する。なお、詳細はHDVの記事を参照のこと。 〕 、本稿では以降、この略記を用いない。この他、本稿ではD型肝炎(書籍によっては稀にδ肝炎と記述されていることもある)についても記述し、また、B型肝炎ウイルスとの関連についても述べる。ただし、それぞれに関する詳細な解説は、当該記事を参照のこと。 == D型肝炎ウイルスの分類 == D型肝炎ウイルスは、2006年現在、分類学的には、デルタウイルス属(Deltavirus)に分類されており、科以下は未分類のままである 〔 東 匡伸、小熊 惠三 編集 『シンプル微生物学 (改訂第4版)』 p.311 南江堂 2006年5月1日発行 ISBN 4-524-23978-2 〕 。 なお、2008年現在、D型肝炎ウイルスは、いかなる動物に感染するウイルスが属するグループにも属していない 〔 Richard A. Harvey、Pamela C. Champe、Bruce D. Fisher 著、山口 惠三、松本 哲哉 監訳 『イラストレイテッド微生物学 (第2版)』 p.304 丸善 2008年2月10日発行 ISBN 978-4-621-07916-4 〕 。 また、2006年現在、D型肝炎ウイルスには、I型、II型、III型の3種の遺伝子型が知られていて、この中でI型は地球上に広く分布しているとされている 〔 。 また、この中では、一般にIII型が肝臓に対する病原性が最も強いとされている 〔 。 ちなみに、D型肝炎ウイルスは、たとえ宿主に侵入できたとしても、単独では増殖できないウイルスである 〔 。 このように宿主の細胞が存在していても、そのウイルス単独では増殖できないウイルスを、欠損ウイルス(または、衛星ウイルス、サテライトウイルス)と言う。したがって、D型肝炎ウイルスは欠損ウイルスの1つに分類される 〔 。 なお、D型肝炎ウイルスのヘルパーウイルス(欠損ウイルスが必要とする別なウイルス)は、B型肝炎ウイルスである 〔 〔 (詳細は後述)。 他に、D型肝炎ウイルスはRNAをゲノムとしているウイルスであるため、RNAウイルスに分類されている 〔 Stephen H. Gillespie、Kathleen B. Bamford 著、山本 直樹、山岡 昇司、堀内 三吉 監訳 『一目でわかる微生物学と感染症 (第2版)』 p.71 メディカル・サイエンス・インターナショナル 2009年1月28日発行 ISBN 978-4-89592-580-8 〕 〔 保坂 康弘、河合 明彦、水本 清久、北村 敬 編集 『医・薬科ウイルス学 (改訂版)』 p.396 医薬ジャーナル社 1998年9月21日発行 ISBN 4-7532-1721-3 〕 。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「D型肝炎ウイルス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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