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EB10 ( リダイレクト:国鉄EB10形電気機関車 ) : ウィキペディア日本語版 | 国鉄EB10形電気機関車[いーびー10がたでんききかんしゃ]
EB10形電気機関車(イービー10がたでんききかんしゃ)は1931年(昭和6年)に日本国有鉄道(国鉄)の前身である鉄道省が改造により製作した直流電気機関車である。 1927年(昭和2年)に2両製造された国鉄唯一の蓄電池機関車であるAB10形を改造した。本記事ではAB10形についても記述する。 == AB10形蓄電池電気機関車 == AB10形は1927年(昭和2年)に2両製造された蓄電池機関車である。同年に東北本線の貨物支線(通称、須賀線)として開業〔以前より専用線として存在していたものを1926年に専用鉄道として認可、翌年に国鉄線に編入した。〕した王子 - 須賀間2.5km、および王子 - 下十条(現在の北王子)間1.2kmで〔下十条と須賀方面の分岐は王子駅より800m程度先にあった。〕使用するために製造された。須賀線は全線が東京市王子区(現在の東京都北区)にあり、須賀駅で大日本人造肥料(後の日産化学工業)などの側線と接続していたが、途中には陸軍の火薬製造工場〔「陸軍造兵廠火工廠王子火薬製造所」、後に「東京第二陸軍造兵廠王子工場」。〕があり、その側線も接続していた。 蓄電池機関車を導入した理由としては、架線と集電装置の間に生じたスパークによる引火の危険性を考慮〔陸軍の意向と言われているが、同工場の南側では王子・十条地区一帯の造兵廠施設を結ぶ貨物専用の電気軌道が乗入れていた。〕したことや、線路が王子電気軌道(のちの東京都電)と平面交差していたためといわれるが、結局、須賀線は1931年(昭和6年)には電化され、AB10形も電気機関車に改造された。 製造当時は10形(10・11)と称したが、翌1928年(昭和3年)に実施された車両称号規程の改正により形式がAB10形となり、10→AB101、11→AB102に改番されている。製造は機械部分を汽車製造、電気部分を芝浦製作所が担当している。蓄電池は湯浅製作所製造のものを使用した。また充電のため田端機関区構内に安川電機製の電動発電機を設置している。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国鉄EB10形電気機関車」の詳細全文を読む
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