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ECMA-35 ( リダイレクト:ISO/IEC 2022 ) : ウィキペディア日本語版
ISO/IEC 2022
ISO/IEC 2022(旧称 ISO 2022)は、
* 文字集合を7ビット符号または8ビット符号で表現するための技術、および
* 複数の文字集合を単一の文字符号化方式に含める技術
を規定するISO規格である。JISの対応規格はJIS X 0202 「情報技術-文字符号の構造及び拡張法」〔第3次規格までの標題は「情報交換用符号の拡張法」であった。〕。Ecma Internationalの対応規格はECMA-35
ISO/IEC 2022 の符号化方式は、一般に、1文字に1バイトか2バイト以上を使う可変長の文字符号化方式である。いくつかの符号化表現がISO/IEC 2022の機構を使っている。たとえば、ISO-2022-JPは日本語で広く使われている符号化表現であり、いわゆる「JISコード」というのもこれを指すことが一般的である。
== 歴史 ==
コンピュータによる文字情報処理が可能になって以来、さまざまな言語のために、コンピュータ上で文字データを表現したいという要求を満たすため、多くの符号化文字集合が作られてきた。複数の文字集合の存在は、文字集合があらかじめ当事者間で合意されていなければ情報交換に支障をきたす。また、情報交換中に複数の文字集合を利用することも困難である。ISO/IEC 2022は、複数の文字集合を単一の文字符号化方式の下で利用できるようにするための技術として開発された。
ASCIIは7ビットのラテンアルファベット文字集合であり、最大94文字の図形文字 (空白文字を除く) しか収容できない。ISO/IEC 646 (1967年初版)〔初版制定当時の名称は ISO/R 646。その後 ISO 646、さらに ISO/IEC 646 と改称された。しかし、本項では原則として ISO/IEC 646 と表記する。〕では、図形文字の収容領域を ASCII に倣いつつ、12個の符号位置を各国の国内使用目的のために置き換えてよいこととし、さらにレパートリとして国別の文字集合を定義するという方法をとった。
ISO/IEC 2022 (1973年初版)〔初版制定当時の名称は ISO 2022:1973。その後1994年の第4版で ISO/IEC 2022 と改称。初版に対するJISの対応規格は JIS C 6228:1975。1982年第2版の JIS C 6228:1982 はその後 JIS X 0202:1982 と改称された。しかし、本項では原則として ISO/IEC 2022 および JIS X 0202 と表記する。〕 は、ISO/IEC 646 に準拠した複数の符号表を切り替えて多言語の処理を実現することを目的に制定された。しかし、ISO/IEC 646 の方式では、ラテンアルファベットの範囲に限ってさえも、多数のダイアクリティカルマーク付き文字や、言語ごとに必要とされる記号類などを十分に収容することができなかった。このため、ISO/IEC 646 と互換性を保ちつつ8ビット符号 を採用した ISO/IEC 4873 (1979年初版)〔初版制定当時の名称は ISO 4873。後に ISO/IEC 4873 と改称された。しかし、本項では原則として ISO/IEC 4873 と表記する。〕 が制定された。特にヨーロッパでは1980年代に入って多言語のテキストデータを共通の仕様の下に処理できるようにしたいという要求が高まっており〔これは今日では ''internationalization'' (i18n。国際化) あるいは ''multilingualization'' (m17n。多言語化) と呼ばれる考えかたであるが、当時はヨーロッパの諸言語にまたがるという意味で ''harmonization'' (調和) と呼ばれた。後に ISO/IEC 8859 はヨーロッパ諸語以外も包含するものになる。〕、1987年からは ISO/IEC 4873 に対応した ISO/IEC 8859シリーズが制定されはじめた。ISO/IEC 8859シリーズでは、新たに96文字の図形文字を収容可能にし、さらにレパートリとして言語別の文字集合を定義するという方法をとった。

また、ギリシア語ロシア語アラビア語、もしくはヘブライ語のような、ラテンアルファベットに基づかない多くの言語の文字も、歴史的に ISO/IEC 4873 に準拠した俗に言う「拡張ASCII」を用いてコンピュータ上で表現されてきたものが多い (一部は後に ISO/IEC 8859 シリーズにも規定されたほか、多くの国・地域の符号化文字集合の規格が ISO/IEC 4873 に準拠している)。さらに、東アジア言語、とくに中国語日本語、および韓国語の表記は、8ビットの1バイトで表現可能な範囲をはるかに超えた数の文字を使い、言語別の2バイト文字集合によって初めてコンピュータ上で表現された。ISO/IEC 2022 は、これら複数の文字集合を単一の符号化方式の下に扱うことを可能にしている。
ISO/IEC 2022に基づく符号化表現は現在も広く使われている。たとえば日本語電子メール用のISO-2022-JPや、UNIX環境で使われるEUC-JP、中国のGB 2312ことEUC-CN、韓国のEUC-KRなどがそうである。ISO/IEC 8859シリーズもISO/IEC 2022の構造にしたがっている。一方で、この規格に則らない符号化方式、たとえばShift_JISや台湾のBig5などもまた広く使われている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 ISO/IEC 2022 」があります。




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