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映画倫理委員会(えいがりんりいいんかい、)は、主に映画作品の内容を審査し、レイティング設定を行う日本の任意団体である〔映倫の概要 、映画倫理委員会、2013年7月10日閲覧。〕。略称は映倫(えいりん)。1949年(昭和24年)に設立された映画倫理規程管理委員会(えいがりんりきていかんりいいんかい、通称旧映倫)を基礎に、1956年(昭和31年)に新たに設立された映画倫理管理委員会(えいがりんりかんりいいんかい、通称新映倫)を2009年(平成21年)に現在の名称・機構に改めたものである〔。 == 歴史 == 1949年(昭和24年)に「映画倫理規程」が制定され、この実施・管理のため業界内部組織として映画倫理規程管理委員会(旧映倫)が発足した〔。同年4月14日、永田雅一を同委員会代表に、野田高梧、山崎修一、初田敬、小林勝、長江道太郎らが委員となって発足した旨の発表が行われた〔遠藤, p.53.〕。1951年(昭和26年)1月、従来の日本映画製作者連盟(映連)会長兼任から学識経験者を委員長として専任することになり、元東宝社長・法学士の渡辺銕蔵が2代目委員長に就任した〔遠藤, p.59.〕。 1956年(昭和31年)に、若者の享楽的な風俗を描いた、石原慎太郎原作の映画『太陽の季節』が公開された際には、各地で未成年者の観覧が、条例によって禁止される社会問題となり〔「太陽族映画に反発 各地で観覧を禁止」 朝日新聞、1956年8月3日付朝刊。〕、その反省を受けて委員を外部の有識者に委嘱し、運営を映画界から切り離す組織改編が行われ、同年12月に新たな自主規制機関となる映画倫理管理委員会(新映倫)が発足した〔。 2009年(平成21年)4月23日に「映画倫理規程」に代わり「映画倫理綱領」が制定され、同時に委員会の名称も映画倫理委員会に改められた。また、年齢層に対応して推薦する映画を選定するため、映画倫理委員会委員長の諮問機関として「年少者映画審議会」が設置された。全国興行生活衛生同業組合連合会(全興連)に加盟する映画館は、映倫の審査した作品のみを上映することになっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「映画倫理委員会」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Eirin 」があります。 スポンサード リンク
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