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欧州中央銀行制度(おうしゅうちゅうおうぎんこうせいど)は、欧州中央銀行と欧州連合加盟の全27か国の中央銀行で構成される、欧州連合の金融政策を担う枠組み。 == 機能 == 欧州連合加盟国はそのすべてがユーロを導入しているわけではないため、欧州中央銀行制度はユーロ圏における通貨政策を担うというものではない。このためユーロを導入していない加盟国の中央銀行がその体制から除かれるユーロシステムが本来欧州中央銀行制度が担うべき通貨政策を運営している。ローマ条約とこれに付帯する欧州中央銀行制度および欧州中央銀行に関する議定書によると、ユーロシステムの主たる目的は物価の安定、言い換えるとインフレーション統制である〔欧州連合の機能に関する条約第127条第1項〕。ユーロシステムはこの目的に反しない限りにおいて欧州連合の一般経済政策を支え、また開放的な市場経済の原則に則って行動することとされている。 ユーロシステムにより以下の基本的な任務が行われている〔欧州連合の機能に関する条約第127条第2項〕。 * ユーロ圏の通貨政策の決定と実施 * 外国為替市場の操作 * 加盟国の外貨準備の保有と管理 * 決済制度の円滑な運営の促進 上記に加え、ユーロシステムは金融機関の健全性監督や金融システムの安定といったことを管轄し、これらに関する円滑な政策実施に資する行動をとることとされている。金融機関に対する政策に関する分野において、とくに欧州共同体や各国政府の法令にかかる分野において、欧州中央銀行は両者に対する諮問的役割を持つ。そして欧州中央銀行制度の任務の実行のために、欧州中央銀行とそれを支える各国の中央銀行は各国の関係当局やあるいは直接経済主体から必要な情報を収集している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「欧州中央銀行制度」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 European System of Central Banks 」があります。 スポンサード リンク
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