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EncFS はフリーソフトウェア(LGPL)であり、FUSE ベースの暗号化ファイルシステムである。EncFS は、任意のディレクトリを暗号化したファイルの格納場所とすることが出来る。 EncFS は、元のディレクトリとマウントポイントの2つのディレクトリを指定し、元のディレクトリをマウントポイントに関連付ける。マウントポイントでは、元のディレクトリのファイルが平文で提供されるが、元のディレクトリではファイル名と内容が暗号化される(逆に元のディレクトリに平文を格納し、マウントポイントで暗号化されたファイルを提供することも出来る)。 ファイルの暗号化キーは暗号化された状態で元のディレクトリに格納され、パスワードによりこれを復号できる。従って、ファイルをパスワードにより保護することが出来る。 == 利点 == EncFS はファイルの配置やディレクトリ構成はそのままの状態で暗号化されたファイルを格納できるため、ファイルシステム自体を暗号化する他のソフトウェア(TrueCrypt や BitLocker 等)とは違った利点がある。 * ファイルシステムが持つ、記憶装置の劣化を検出する機能を利用できる。 * ファイルサイズの増大、縮小、削除に応じて記憶装置の空きスペースが調整されるので、固定した記憶領域をあらかじめ確保する必要がない。 * 元のディレクトリの物理的な位置に依存しない。また、元のディレクトリのサブディレクトリもマウントすることが出来る。 * fsck 等のファイルシステム修復ツールが利用できる。 * SSD を使用した場合 TRIM が有効に機能する。 * 暗号化されたファイルと平文ファイルが一対一で対応しているため、rsync による差分バックアップや Dropbox、Google ドライブ等のオンラインストレージとの同期が効率的に行える。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「EncFS」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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