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Escキーとは、コンピュータ用のキーボードにあるキーの1つである。一般に「エスケープキー」()と呼ばれており(における名称でもある)、キーに「Esc」または「Escape」と刻印されている。 Escキーを押下するとエスケープ文字(ASCIIで27、UnicodeでU+001B)が発生する。エスケープ文字がキーボードからコンピュータに送られると、ソフトウェアによって「停止」と解釈される。実際には、多くのアプリケーションプログラムで「キャンセル」の意味で使用されている。また、外部デバイス(1980年代以降のプリンタ、端末、など)に送られると、特別な機能を実行するためのエスケープシーケンスの開始と解釈される。 Escキーはキーボードの左上隅に配置されるのが一般的になっているが、これはからであり、それ以前には違う位置にEscキーがあるものもあった。Escキー自体はテレタイプ端末から存在した。 == 歴史 == エスケープキーは、IBMに勤務していたプログラマー、ボブ・バーマーによって1960年に作られた。彼は、文字コードの異なる多様なコンピュータ間で通信をする際に、文字コードを切り替えるためにエスケープキーを作った〔Kennedy, Pagan, "Who Made That?", New York Times Magazine, October 7, 2012, p.20〕〔IDG: Han uppfann Escape-tangenten 〕。初期のASR-33のキーボードの同様の機能のキーには"Alt Mode"と刻印されており、それはテレタイプ端末の文字送り装置(escapement)に、次の1文字を特別な意味で取扱うよう指示する代替モード(alternative mode)を意味していた。後のプリンタや端末では、エスケープ文字の後に複数のバイトが続くエスケープシーケンスを使用するようになった。 エスケープという名称から、Escキーは、多くのアプリケーションプログラムで「現在の操作を抜ける(脱出する)」用途に流用された。初期のアプリケーションプログラムでは、この際に「変更を保存して終了する」場合(つまり完了)と、「保存せず終了する」場合(つまりキャンセル)があり、ユーザーの混乱にもなった(CUAも参照)。 伝統的な多くのテキストエディタやワープロソフトでは、Escキーは「モード変更」(現在の編集モードを抜けてコマンドモードに移動する)用のキーとして多用された。viではEscキーによりコマンドモードに移動できる。一太郎ではEscキーにより「Escメニュー」が表示される。MS-DOS版のMicrosoft WordではEscキーによりメニューが表示される。またVZ Editorの常駐モードでは、EscキーによりMS-DOSよりVZ Editorを起動できる。このため101キーボード以降でEscキー(およびコントロールキー)の位置がホームポジションから離れた事は議論となった(コントロールキー#キーの位置も参照)。 なおメインフレームの伝統的な環境では「システムのコマンドモードに移動する」という用途には、専用のSysRqキーが使用される(TSO使用中のVTAMコマンド入力など)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Escキー」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Esc key 」があります。 スポンサード リンク
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