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ドコモ スマートフォン F-12C(ドコモ スマートフォン エフ イチ に シー)、後のdocomo with series F-12C(ドコモ ウィズシリーズ エフ イチ に シー)は、富士通によって開発された、NTTドコモの第3世代移動通信システム(FOMA)端末である。 コンセプトは、いつまでも使い続けたい「100年ケータイ」となっている。ドコモ スマートフォンのひとつとして発売され、2011年冬モデル発表以降はdocomo with seriesに分類されている。 ==概要== 本機の発売以前から富士通東芝モバイルコミュニケーションズ(現:富士通モバイルコミュニケーションズ、以下富士通東芝)が製造販売していたものの、富士通本体が製造販売するものとしては初めてのAndroid搭載のスマートフォンとなる。OSはAndroid 2.3を搭載している。薄型、軽量の筐体でありながら、防水性能IPX5/IPX8に対応し、その他に、おサイフケータイ、赤外線通信、Wi-Fi、Bluetoothなど様々な機能を搭載している。また、イー・モバイル・イー・アクセスが販売する端末を除けば数少ない、1.7GHz帯対応スマートフォンである。ちなみに、L-02Dが出るまでは、SIMロック解除後にEM chipを利用できる唯一のスマートフォンだった(2012年10月現在、通常サイズのFOMAカードないしはドコモUIMカードを利用するタイプとしては、他にSO-03Dを含めて3機種にとどまっており、他の対応端末は、同月時点で、イー・アクセスではGS01でのみ採用されているmicroSIMタイプのもののみ対応)。 スーパーコンピュータを用い、タッチパネル精度とソフト性能を追求し、タッチ操作に画面が素早く追従し誤操作を防ぐとともに、表面のスルスルを実現する特殊コートにより、指の引っかかりも少ないタッチパネルとなっている。さらに高速タッチフィードバックを搭載したことで、ハードキーボードのような文字入力の感覚を味わうことができる。 タッチパネルは静電容量式を採用し、フルタッチにも対応している。 ユーザーインターフェースには富士通東芝のインターフェースで、元々は当時の合弁相手だった東芝が独自に開発したUIのNX!UIを改良したNX!comfort UIを搭載し、アプリを、ダウンロード順/使用頻度順/名前順/カスタマイズの4種類で表示したり、よく使うツールのショートカットをつくったりできる。 また音声認識機能で、Google音声検索のほかに、利用したいアプリや設定項目を話しかけるだけで、起動することができる「しゃべってカンタン操作」を搭載している。「●●さんにメール」と話しかけるだけで、その相手のあて先の入ったメール作成画面が起動する。 500cd(カンデラ)以上の高輝度ディスプレイに、乱反射抑制加工を施した、高精細液晶を搭載している。また周りの明るさに合わせて輝度を自動調整してくれる。 日本語入力システムはATOKを採用し、富士通とジャストシステムとで共同開発しており、QWERTY入力のほか12キー入力、フリック入力、手書き入力などが対応する。文字入力時に表示されるキーパッド部分が手書き入力のエリアも兼ねており、ボタン操作などで切り替えることなく、タッチ入力、手書き入力を行うことができる。 FOMAハイスピードにて、受信最大14Mbps、送信最大5.7Mbpsの高速パケット通信が可能。またWiFiではIEEE802.11b/g/nに対応しているほか、WiFiテザリングが利用可能となる。 富士通ブランド特有のスーパーはっきりボイス3、ぴったりボイスを搭載している。 カメラにはF-09Cなどと同様に高性能CMOSセンサー「Exmor for mobile」と、高性能画像処理エンジン「Milbeaut Mobile」が、搭載され、高感度、低ノイズの撮影が可能となっている。更に撮影シーンに合わせて、設定を自動で調整する、「自動シーン調整」機能が搭載されている。HD動画の撮影も可能となっている。 イギリスのトラベルケースブランドの「GLOBE-TROTTER」(グローブ・トロッター)とデザインコラボを行っており、筐体後面にブランドロゴが描かれている他、ブラックの背面の質感は、GLOBE-TROTTERのトラベルケースの素材である「ヴァルカン・ファイバー」を再現している。ローズゴールドはグロス調の背面に、ヘリンボーン柄をいれている。またGLOBE-TROTTERのアイコンコーナーパーツを継承したデザインにもなっている。 なお、本機種はAndroid 4.0へのバージョンアップが検討されていたが、それに伴いメモリ(RAM)不足の可能性があるため、却下された〔ドコモからのお知らせ : 【3機種追加のお知らせ】「docomo with series」「docomo NEXT series」の AndroidTM4.0へのバージョンアップについて | お知らせ | NTTドコモ 〕〔F-08D/P-05D/SC-05Dは8月以降4.0に:ドコモ、F-12CとXperiaシリーズ4機種のAndroid 4.0バージョンアップを見送り - ITmedia +D モバイル 〕。2011年に発売したソニー・エリクソンのXperiaシリーズ(Xperia arc SO-01C、Xperia acro SO-02C、Xperia ray SO-03C、Xperia PLAY SO-01D)も同様の理由で却下に至っている。その結果、2010年冬春モデルと2011年夏秋モデルでAndroid 4.0へバージョンアップされたのはGALAXY S II SC-02Cのみとなった。なお、後に発売されたARROWSシリーズのARROWS Kiss F-03DとARROWS μ F-07D(いずれもRAMは512MB)のバージョンアップはそもそも検討自体がされていない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「F-12C」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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