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F-15は、アメリカ合衆国のマクダネル・ダグラス社(現ボーイング社)の開発した制空戦闘機。制式機の受領は1972年(正式編成は1976年)、愛称はイーグル(ワシ)(Eagle)。 == 概要 == アメリカ空軍などで運用されたF-4の後継として開発された大型制空戦闘機で、第4世代ジェット戦闘機に分類される。F-4と共に、冷戦下のアメリカ空軍とマクドネル・ダグラス社を代表する戦闘機といえる。 軽量な機体に大推力のターボファンエンジンを2基搭載し、高出力パルスドップラー・レーダーと中射程空対空ミサイルの運用能力を持つ。後継機であるF-22が戦力化され、原型機の初飛行から既に40年経った現在でも世界トップクラスの性能を誇る。 二枚の垂直尾翼を持つとはいえ、平凡な平面形の主翼に水平安定板を組み合わせた保守的な設計だが、当時としては画期的な機動性を実現した機体である〔訓練中の事故で片翼を根本から失ったイスラエル空軍のF-15が無事帰還した話は、この機体の極めて高い基本性能を示すエピソードとして有名である〕。また、数々の実戦経験がありながら、採用国は2015年現在までに空中戦における被撃墜記録は無いとしている〔2005年時点で、米・イスラエル両国は実戦における空中戦での被撃墜はゼロとしているが、複数の交戦相手国はF-15の撃墜を主張し、ソビエト連邦も交戦当事者ではないものの、戦地に派遣したオブザーバーによりMiG-23などの自国製戦闘機が数機のF-15を撃墜したとしており、ロシアなどでは現在でもこれを「事実」としている〕。訓練中に空中戦で撃墜された事例として、1995年のF-15僚機撃墜事故などがある。 単座型と複座型の2種類が存在するが、飛行性能および戦闘能力に大きな差はない。 当初は一機当りのコストが約3,000万ドル(アメリカ空軍での単価)と高価な機体となったため、アメリカ空軍でもF-16との「Hi-Lo-Mix」運用を甘受することとなり、輸出先も政治・軍事的に親密な経済大国のみに限られていた。 新造機からの運用はアメリカ空軍による877機の他イスラエル・日本・サウジアラビアの3ヵ国の合計356機(ライセンス生産を含む)、総計1,233機で生産を終了した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「F-15 (戦闘機)」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 McDonnell Douglas F-15 Eagle 」があります。 スポンサード リンク
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