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『FAIRWAY』(フェアウェイ)は、1978年10月5日に発売されたオフコース通算6作目のオリジナルアルバム。 == 解説 == 前作『JUNKTION』〔『JUNKTION』 1977年9月5日発売 EXPRESS ⁄ TOSHIBA EMI LP:ETP-72269〕からすでにレコーディングおよびライブとも5人組のグループとして活動していたがクレジット上は、2人組としての最後のアルバム。レコーディングは春のコンサート・ツアーと平行して行われたため、約3か月の期間を要した。このツアーの間には、シリーズ・コンサート“オフコースの小さな部屋 Vol.8 –78年度オフコース大賞–”が同シリーズの最終回として4月5日、渋谷公会堂で行われた。 清水仁、大間ジロー、松尾一彦の3人は正式メンバーではなかったが、当初からバック・ミュージシャンとしては紹介されず、“2人がいて、そこに集まって出来たバンドは全部オフコース”という意識のもとに活動を共にした。そして『FAIRWAY』制作を機に、5人メンバーであることを前面に出すか否かが検討された。その結果、オフコースという名前で縛るより、お互いの持つ緊張感を大切にしたいと5人の意見は一致し、この時点では見合わせることになった。この方針について小田は「一人一人の分担を決めることは発展性がないし、“あとは自分の努力に任せる”くらいの余裕を、グループ全体に作っておくのがいいと思う」と語っていた。 アルバムリリース当時のインタビューで、このアルバムで特別に今までとは違った意味でねらったことはあるかとの問いに小田は「わりとオーソドックスな感じで作ったので、ステージ映えするということと、のれる感じを意識して、1回聴いただけで辻褄が合うような意識でやってみた」と答え、また、このアルバムでメインになる曲はとの問いには鈴木が「『あなたのすべて』〔「あなたのすべて」 1978年7月20日発売 EXPRESS ⁄ TOSHIBA EMI EP:ETP-10444〕がシングルで出ているのでそれがメインかな。僕らの場合、シングルはあんまり出なくてアルバムが一つのイメージとして出るようにと考えている」と答えている。 アルバム・タイトルは当時彼らが始めたゴルフ用語から取られたが、武藤敏史によれば「78年春より、オフコースはいよいよ爆発するぞという確実な手ごたえを感じ始めた僕らは、もうCMだなんだと売るための小細工は一切必要ない。あとはただ音楽のフェアウェイを進んでいけばいいのだ、という考えをそのまま生かしてこのアルバムのタイトルも生まれた」と振り返っている。 A-2「美しい思い出に」は、後に鈴木がアルバム『BeSide』〔『BeSide』 1996年10月23日発売 ZIG ZAG ⁄ BMG VICTOR CD:BVCR-772〕にてアカペラによるリアレンジでセルフ・カヴァーした。解説で鈴木は「トム・スコットのサウンドをねらって、AOR路線を意識したアレンジだったが、当時の音を聞くと、なにか背伸びして精いっぱいやっているように聞こえる」と書いている。B-1「夏の終り」は、後に小田がアルバム『LOOKING BACK』〔『LOOKING BACK』 1996年2月1日発売 Little Tokyo ⁄ FUNHOUSE CD:FHCL-2003〕で歌い出しのサビを省略したアレンジでセルフ・カヴァーしている。また曲名のクレジットはないが、B-5「心さみしい人よ」の後に「いつもいつも」が収録されている。同曲は次作『Three and Two』〔『Three and Two』 1979年10月20日発売 EXPRESS ⁄ TOSHIBA EMI LP:ETP-80107〕のほか、ライブ・ビデオ『OFF COURSE TOUR 1987 as close as possible』〔『OFF COURSE TOUR 1987 as close as possible』 1987年11月25日発売 FUNHOUSE VHS:98FE-1010HI〕にも収録された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「FAIRWAY」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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