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FEAL(the Fast Data Encipherment Algorithm)とは、1987年に、NTTにいた清水明宏と宮口庄司が提案した64bitブロック暗号である。DES(Data Encryption Standard)の代替品となることを目的として開発された。 == 概要 == FEALは、DESと同じくFeistel構造を採用したブロック長64ビットのブロック暗号である。 1987年当初は、FEAL-4 としてラウンド数4、鍵長64ビットで、その後、1988年にFEAL-8(ラウンド数 8)を経て、1990年にFEAL-N(Nは可変、32以上が望ましい)と鍵長を128ビットに拡張した FEAL-NX に改定された。 ソフトウェアで効率的に実装できるようにビット単位の転置やテーブル参照によるSボックスは採用せずに、あみだ構造のラウンド関数と、8ビット単位の算術演算やシフト演算等、CPUで容易に実装可能な演算のみを使用している点に特徴がある。その結果、FEAL-8は8ビットCPUでのソフトウェア実装時の処理速度がDESよりも高い。 あみだ構造のラウンド関数は、設計者たちの評価によれば、DESのラウンド関数よりもデータ攪拌効果が高く、安全であると主張されていた。しかし、このアルゴリズムは発表直後から様々な暗号解読を試みられ、暗号学者たちが差分解読法や線形解読法を発見するきっかけとなった。 1994年に、ISO/IEC9979にもとづく暗号アルゴリズム登録制度に登録されている(登録番号10)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「FEAL」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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