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Folding@home(FAH、フォールディング・アット・ホーム〔「疾病原因究明に貢献するCell Broadband Engine (Cell/B.E.) 技術 」2010年8月31日更新、2010年9月12日閲覧。〕)は、2000年10月から北アメリカのスタンフォード大学を中心に行われている分散コンピューティングプロジェクトおよび、それに使用されているコンピュータプログラム。 たんぱく質の折りたたみ構造を解析することで、これに関係する様々な疾病(アルツハイマー病、がん、パーキンソン病、狂牛病など)の治療に役立てるのが目的。このプログラムをダウンロードし、パーソナルコンピュータなどで動作させると研究に必要な計算が行われ、その計算結果がインターネットを通じてスタンフォード大学に送られる。また、このプロジェクトではCPUだけでなく、GPGPUによる処理も行う事が出来る。 == 経過 == * 2007年3月22日、PlayStation 3 (PS3) でも参加可能になった〔 僕らの知らない間にPS3が医療に貢献――米国スタンフォード大学の「Folding@home」提供開始 〕。3日後には700テラFLOPS以上の演算能力を記録、1年以上かかる複雑なシミュレーションが数週間で完了した〔「1年以上かかるはずだった計算も数週間」--Folding@homeにPS3ユーザー25万人以上が登録 〕。 * 2007年9月16日、分散コンピューティング史上初となる1P(ペタ)FLOPSを達成した(1秒間に1000兆回の演算計算が可能)。 * 2007年9月24日、PS3が単独で当時のスーパーコンピュータと同等の値である1PFLOPSに到達〔小堀龍之「ネットはいま 第2部 つながる――ゲーム機を持ち寄る(5)」『朝日新聞』2009年2月6日付夕刊、第3版、第3面。 〕。 * 2007年11月1日、世界一強力な分散コンピューティングネットワークとしてギネスに認定された(これは前述の1PFLOPS超えによるものである)〔「プレイステーション 3」がスタンフォード大学の「Folding@home™」のギネス世界記録樹立に大きく貢献~「Folding@home™」が世界で最も強力な分散コンピューティングネットワークとして認定~ 〕。 * 2008年11月9日現在、総合で4.247PFLOPS、そのうちGPUの処理能力は2.226PFLOPS、またPS3による処理能力は1.733PFLOPSに上る。 * 2012年3月23日現在、総合で5.427PFLOPS〔統計データ 〕。 * 2012年10月22日、PS3での終了を発表(2012年11月6日終了、延べ1500万人のユーザーが参加した)〔「Life with PlayStation®」終了のお知らせ 〕。 * 2015年1月13日、Android4.4以降のパージョンを搭載したスマートフォン、タブレット向けにアプリケーションが配信され参加出来るようになる。当初はXperiaシリーズにしかインストール出来なかったが後のバージョンアップによりXperia以外の端末でも前述の条件を満たせばインストール出来るようになっている。 * 2016年1月6日現在、総合8.079PFLOPS、そのうちGPUの処理能力は7.8PFLOPSで96%となる。GPUの中ではNVIDIAのFermiが約80%を占める。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Folding@home」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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