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Folksonomy ( リダイレクト:フォークソノミー ) : ウィキペディア日本語版
フォークソノミー

フォークソノミー(folksonomy)とは、インターネットウェブサイト上の情報に、利用者自らが複数の「タグ」(tag,名札)を自由に付け加え、検索できるようにしていく分類の方法をいう。folks(民衆)とtaxonomy(分類法)を合わせた造語。
サイトの管理者がコンテンツの分類を行い、利用者は関わることのできない、従来のディレクトリ(カテゴリ)分類やロボット検索とは、対照をなす。分類の作業が万人に開かれ、終わりのないオープンなものであること、ユーザーの共同作業によるものであることが特徴である。また検索に当たっては、図書館情報学で使われるあらかじめ定められた統制語彙の代わりに、ユーザーが自由に作成したキーワードが用いられる〔
〕。
フォークソノミーによるタグ付けは、インターネット上の情報の集合体の中から、目指す情報や隣り合った情報を、より探しやすく、見つけやすく、たどり着きやすくするために考え出された方法である。フォークソノミーがよく発達したサイトでは、ユーザーにわかりやすいよう、ユーザー自身が考えた言葉による分類がなされ、情報へのアクセスがしやすいものとなっている。
しばしば挙げられる例には、写真共有サイトのFlickrソーシャルブックマークDel.icio.usはてなブックマーク動画共有サイトニコニコ動画、画像投稿コミュニティサイトのpixivなどがある〔ただし、ヴァンダーワルはFlickrをフォークソノミーの好例とは考えていない。 Vanderwal, T. (2006)."Folksonomy Research Needs Cleaning Up ."〕。Wikipediaもフォークソノミーに基づいている。
== フォークソノミーの特質 ==
フォークソノミーはインターネットが媒介となる社会環境下で発達したものであるため、ユーザーは普通、リンクをたどってタグをつけた人物を確認することやその人物がつけた他のタグを確認することが可能である。こうしてユーザーは自分の考えや感覚に合うような投稿物(コンテンツ)の読み方、分類、タグ付けをする人物を気にするようになり、その結果あるコンテンツに関係する別のコンテンツを見つける能力は急速に向上する。
フォークソノミーの魅力のひとつはその固有の「破壊力」である。フォークソノミーはウェブサイトがトップダウン式に提供する検索ツール(検索エンジンなど)の巨大な能力に抗して、検索エンジンが一方的に重要とみなした検索結果を表示するような現状を拒否する動きである。また、ユーザーたちによる自発的なコミュニティに利益をもたらすよう、コミュニティ内で開発されたボトムアップ的な分類・検索ツールを支持する動きといえる。
フォークソノミーによって付けられた情報や検索ツールは、World Wide Webの基礎部分にあるプロトコルの一部ではない。フォークソノミーはウェブ・コミュニティの中で、タグの登録や使用のための技術が提供されることによって勃興した。こうしたコミュニティは、ユーザーたちに対して、写真映像などユーザー自身の作り出したコンテンツを共有し分類(タグ付け)することを可能にするため作られたものである。また、ウェブサイトニュースブログ記事、論文などすでに存在するコンテンツを共同で分類するために作られたものである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「フォークソノミー」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Folksonomy 」があります。




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