|
freedesktop.org(フリーデスクトップドットオルグ、fd.o、エフディードットオー)とは、LinuxおよびUNIX系オペレーティングシステム上のX Window System (X11) のためのフリーソフトウェアデスクトップ環境の相互運用性と共通基盤技術に関するプロジェクトである。2000年3月、ハヴォック・ペニントンが設立した。 このプロジェクトはユーザーの視点で行われている。X11には様々な開発環境があるが、これらが共通化されることはないと思われる。このプロジェクトは各開発フレームワーク間の差異がユーザーから見えないようにすることを目的としている。 X11のフリーなデスクトップ環境として最もよく使われているGNOMEとKDEは、このプロジェクトと密接に連携している。Xfceも、その4.0版よりfreedesktop.org準拠となっている。freedesktop.orgは2006年、デスクトップ環境の共通インタフェースを集めたPortland 1.0 (xdg-utils) をリリースした〔Portland points desktop Linux at $10 billion market , ''DesktopLinux.com'', 2006年10月11日〕。 freedesktop.orgがかつてX Desktop Groupと名乗っていたため、"XDG" という省略形がプロジェクト関連でいまだによく使われている。 == 傘下プロジェクト == freedesktop.orgはいくつかの関連プロジェクトを傘下におさめている〔freedesktop.org - FreedesktopProjects 〕〔freedesktop.org - Software 〕。以下に主なものを挙げる: * ''X.Org Server'': X11の公式リファレンス実装。現在のバージョンは、ライセンスを変える前のXFree86から分岐したもの。 * D-BUS: KDEのDCOPやGNOMEのBonoboのようなメッセージバス * ''ドラッグ・アンド・ドロップ'': X11のドラッグ・アンド・ドロップは一貫した手法が確立していない。 * Hardware Abstract Layer (HAL): オペレーティングシステムに依存する部分を層として切り出すプロジェクト。 * fontconfig: フォント検索などを行うライブラリ * ''Xft'': FreeTypeライブラリを使った新たなフォントライブラリ * cairo: デバイスに依存しないベクトルグラフィックスライブラリ * ダイレクト・レンダリング・インフラストラクチャ (DRI): Xサーバを経由しないでユーザーアプリケーションがグラフィックハードウェアにアクセスするためのインタフェース * GStreamer: クロスプラットフォームマルチメディアフレームワーク * Mesa 3D: OpenGL実装の1つ * XCB: Xlibの新たな実装 * GTK-Qtエンジン: Qtを使ってウィジェットを描画するGTK+ 2エンジン。GTK+ 2アプリケーションのルック・アンド・フィールをKDEと同じにする。 * Poppler: PDFレンダリングライブラリ * Wayland: Linuxデスクトップのための、完璧なGUI体験(テアリング、ラグ、再描画、フリッカーをユーザーは決して目にしない)を提供することを目的とした軽量ディスプレイサーバー * Avahi: フリーなZeroconf実装。ただし、現在はfreedesktop.org傘下ではない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Freedesktop.org」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 freedesktop.org 」があります。 スポンサード リンク
|