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GFS ( リダイレクト:Global File System ) : ウィキペディア日本語版
Global File System
Global File SystemGFS)は、Linuxコンピュータ・クラスタークラスタファイルシステムの一種である。AFSCodaGoogle File System(紛らわしいことに同様にGFSと略される)などの分散ファイルシステムとは異なり、全ノードから同じ共有ストレージに同時にアクセスできる。
GFS では非接続運用モードがなく、クライアントとサーバの区別がない。全てのノードは同等である。GFS共有ストレージとしては、ファイバーチャネルiSCSIAoEなどを主に使う。クラスターでGFSを使うには、フェイルオーバーによる冗長性を実装する GULM などのサーバベースのロックマネージャ・プラグインや分散ロックマネージャ (DLM) を使う必要がある。単一ノードでGFSを普通のファイルシステムのように使う場合は "nolock" ロックマネージャを使うこともできる。GFS はフリーソフトウェアであり、GNU General Public Licenseでライセンスされている。
== 歴史 ==
GFSは1997年、ミネソタ大学ツインシティー校で開発されたのが起源である。当初SGIIRIX上で開発していたが、オープンソースの環境の方が開発しやすいことから1998年にはLinuxに移行した。1999年末から2000年初めに、その開発はSistina Softwareという企業に移行され、しばらくオープンソースで開発を続行していた。しかし2001年、SistinaはGFSをオープンソースでないライセンスで商用化することを選択した。
そのため開発者らがGFSの最新版からOpenGFS をフォークさせ、OpenDLM と共に更新を続けた。しかし2003年12月、レッドハットがSistinaを買収し、2004年6月にGPLライセンスでGFSと各種クラスタ基盤部品 をリリースしたため、OpenGFSとOpenDLMは事実上意味がなくなった。
レッドハットはその後バグ修正と安定性向上に注力し、GFSから派生したGFS2分散ロックマネージャ(GFSと共通)をLinux 2.6.19に組み込んだ。GFS2はRed Hat Enterprise Linux 5.2で、評価目的のためにカーネルモジュールとして含まれ、5.3アップデートで、カーネルパッケージの一部となった。一方、GFSは、Red Hat Enterprise Linux 6からは対応されない。
2007年、GFSはFedoraCentOSといったLinuxディストリビューションにも採用された。Red Hat Enterprise Linux上でGFSを完全に動作させるための有償サポート もある。Red Hat Enterprise Linux 5からは、RHEL Advanced PlatformにGFSサポートも含まれており、サポートに追加コストは発生しない。
以下にバージョン番号と機能の対応を示す。
* v1.0 (1996) SGI IRIXのみ
* v3.0 Linuxに移植
* v4 ジャーナリング
* v5 冗長ロックマネージャ
* v6.1 (2005) 分散ロックマネージャ

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Global file system 」があります。




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