翻訳と辞書
Words near each other
・ Gm allotype
・ Gm marker
・ Gm serum group
・ GM YOSHI
・ Gm yoshi
・ GM-1
・ GM-CSF
・ gm.
・ GM1
・ GM2
・ GM3
・ GMA
・ GMA 3150
・ GMAC
・ Gmail
・ GMail Drive
・ Gmail Labs
・ GmailFS
・ GMARCH
・ Gmarket


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

GM3 ( リダイレクト:ジムIII ) : ウィキペディア日本語版
ジムIII[じむすりー]
ジムIII(ジムスリー、''GMIII'')は、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器。有人操縦式の人型ロボット兵器モビルスーツ」の一つ。初出は、1986年放送のテレビアニメ機動戦士ガンダムΖΖ』。
作中の登場勢力の一つ「地球連邦軍」の量産機で、前作の『機動戦士Ζガンダム』に登場する「ジムII」の発展型。同じく『Ζガンダム』から登場する「ガンダムMk-II」の技術が用いられており、バックパックの形状などに似通った部分が存在する。
当記事では、各バリエーション機についても記述する。
== 機体開発 ==

一年戦争当時の地球連邦軍主力機「ジム」の改良型「ジムII」に、さらなる近代化改修を施した機体。大半の機体は一度完成したジムIIの再改修機で〔大日本絵画『ガンダムウォーズIII ガンダム・センチネル』106頁。〕、少数の新規生産機は「ヌーベル・ジムIII」と呼ばれることもある。
ジムIIは基本的にジムのマイナーチェンジにとどまったが、ジムIIIではガンダムMk-IIなどの技術を転用することで、大幅な設計の見直しが行われている。一部装甲材質やセンサーが大幅に改良され、機体各所にミサイルを追加することで支援機としての機能を高めている。重装備化により自重は増大したが、バックパックなど機体の3割強をガンダムMk-IIと同型のパーツに換装することで、機動性の向上を実現した〔。
ビーム・ライフルの形状は一見ジムII用と同一だが、より小型軽量かつ高出力化(1.9MW→2.8MW)された専用ライフルとなっている。しかし、Eパック式ではなくエネルギー充填型なのは相変わらずで、撃ち尽くしてもリロード不可なため、一般に充填型ライフルはEパック方式よりも射撃回数が多めとはいうものの、戦闘継続性に問題を残していた(ただし、このライフルについてはエンプティから次弾発射可能時までの最低リチャージ時間が約15秒とする記述〔『マスターアーカイブ モビルスーツ RGM-79 ジム (GA Graphic VOLUME 1) 』92頁。〕もある)。
肩部ミサイルポッドの仕様は2種類あり、ノーマルミサイルポッド(中型ミサイルタイプ)は各4発同時発射を4回可能。オプションミサイルポッド(小型ミサイルタイプ)は各15発同時発射を2回可能とされている。
腰部に装着される大型ミサイルランチャーは二連でパックされており、発射後4枚のプレート(『ガンダム・センチネル』の設定画内記述では「高機動プレート」)を開く特異な形状を持つ。このプレートはミサイル自体の運動性向上を目的とするものであり、アクシズなどの重MSに対抗する目的で装備されている。大型ミサイルは腰だけではなく、コネクタを介してバックパックの上端に4発取り付け可能であると記述されている。
ビーム・サーベルはRX-78ガンダム式の円柱形からガンダムMK-II式の角形へと変更され、装備数も2本に増えている。
グリプス戦役当時の量産機としては画期的な高性能を誇る本機だが、あくまで改修機の再改修機という範疇にとどまることや、わずか数年後により高性能なジェガンが次世代機として登場したことで、軍の関心は本機から離れていき主力MSとしての立場を失っていった。そのため歴代のジムシリーズの中では改修生産台数・期間は短く、総数で800機程度だったとされる。また後述の新規製造機体のヌーベル・ジムIII、早期警戒型ジムIIIを合わせた総数が800機とする資料もある〔『マスターアーカイブ モビルスーツ RGM-79 ジム (GA Graphic VOLUME 1) 』82頁。〕。
; ライセンス
: 「MOBILE SUITS GUNDAM4」の解説においては、カラバとアナハイム・エレクトロニクス社の共同開発であり、地球連邦軍がカラバを統合した後に正式採用されたとも記載されている。カラバにあったライセンスも地球連邦軍に統合された際に連邦軍に移り、そのために安価でアナハイム・エレクトロニクス社に製造させることができるとされる。
: また、「マスターアーカイブ モビルスーツ RGM-79 ジム」では、グリプス戦役後の政権交代と同時にティターンズ主導の兵器開発が軒並み中止・凍結あるいは統合され、官立工廠の規模縮小とアナハイムへの開発委託拡大、コストパフォーマンスに難があったネモも生産が中止された中、RGM-89ジェガンが開発・配備されるまでの代替戦力確保のために「ジムII」の延命策として「GMIII」計画が推進された〔『マスターアーカイブ モビルスーツ RGM-79 ジム (GA Graphic VOLUME 1) 』80~82頁〕経緯が記載されている。
; 劇中での活躍
: 第一次ネオ・ジオン抗争期(=『機動戦士ガンダムΖΖ』)では、カラバに配備された緑系統のカラーリングの本機が、カラバの主力機としてダカールなどで登場したが、活躍云々以前に出番が少なかった。その後、グリプス戦役と第一次ネオジオン抗争が終結したことによってエゥーゴ・カラバは発展的に解消して連邦軍と一体化し、本機も連邦軍へ移籍した。
: 第二次ネオ・ジオン抗争期(=『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』)では、ロンド・ベル以外の連邦軍、特にルナツー守備隊の機体として登場するが、単なるやられ役としてまったく活躍も見せ場もなく終わっている。ただし、最終局面においてνガンダムがアクシズを押し返そうとする中、ロンド・ベルへの援軍として多数の本機が登場し、νガンダムやジェガン、そして敵であるギラ・ドーガと共にアクシズを押し返そうとする機体もあった。
:『機動戦士ガンダムUC』ではジムII、ネモらと共に登場。すでに旧型となりつつあるが〔ただし、その2機種に比べ若干新しいこともあり、作中では隊長クラスが使用していた。〕、ジェガンへの機種転換が進む中で地上、宇宙共にまだ多数が運用されており、ガーベイ一族と袖付きによる破壊と殺戮から地球連邦政府首都ダカールを守るために奮戦した。アニメ版第2話ではジェガンのシールドを、第4話のトリントン基地防衛戦ではビームジャベリンを装備した機体が登場した〔ジュアッグと交戦したこの機体は両肩のミサイルポッドを外していた。〕。通常の緑カラーの他に、デザートカラーで塗装された機体も登場している。劇中ではジムIIやネモがジオン残党軍相手にほぼ一蹴されたのに対し、本機はそれなりの勇戦ぶりを見せている。
; デザイン
: デザインはカトキハジメ、クリンナップは佐山善則が担当。カトキは若干太目のシルエットでデザインしたが、佐山によるクリンナップではスリムなシルエットに変更され、頭部や胸ダクトのデザインなどが差し替えられている(なおジムにしては太目なシルエットは、ヌーベル・ジムIIIに受け継がれた)。
: 元々『機動戦士ガンダムΖΖ』放送当時にあったドワッジディザートザクザクマリナーなどと同様、既存プラモデル製品の金型(ジムIIの本体とガンダムMk-IIのランドセル)を再利用して軽易に製品化する企画のMSであったが、放送当時は製品化はされなかった。後の2011年7月にHGUCシリーズとして初インジェクションキットされた。
: OVA『機動戦士ガンダムUC』での登場に伴い、カトキハジメにリファインされている。その際、脚部スラスターユニットが小さく控えめになり、ソールパーツ(スリッパ)の上縁ラインが独特の段差付きとなり、胸部が台形から長方形に変更されている。また佐山デザインにあった頭部両舷を前後に走るエッジとその頂部のパネルラインモールドは消滅した。上記のインジェクションキットではこのリファインされた形状で商品化されている。これは後にHGUC化されたジムIIでも同様である。



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ジムIII」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.