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シボレー・ブレイザー(Chevrolet Blazer)は、ゼネラルモーターズ (GM) がシボレーブランドで製造・販売していたSUVシリーズである。ブレイザーにはフルサイズの「K5ブレイザー」(K5 Blazer)と、よりコンパクトな「S-10ブレイザー」 (S-10 Blazer) の2種類が存在した。 K5ブレイザーは、1969年当時、同社のトラックシリーズでは最も小型の2代目シボレー・C/KのピックアップトラックをSUV化したモデルで、GMCディビジョンにも「K5ジミー」が姉妹車として設定されていた。GMC版は1992年にユーコンに、シボレー版は1995年にタホに改称されている。 また、後に追加されたコンパクトサイズのいわゆる「S-10ブレイザー」は、日本製小型SUVに対抗してシボレー・S-10シリーズをベースに開発されたもので、フルサイズのK5ブレイザーとのつながりはない。やはりGMCブランドで「S-15ジミー」が姉妹車として存在するほか、オールズモビルディビジョンからも姉妹車が「ブラバダ」の車名で発売されていた。 == 歴史 == === K5 第1世代(1969-1972年モデル) === 初代のブレイザーは先行するフォード・ブロンコに対抗してデザインされ、同じ市場に打って出た。理想のオフローダーを目指して専用設計となったブロンコ〔フォードは、第二次世界大戦中、ウイリス・MA/MBの生産を委託され、フォード・GP/GPWとして生産した経験を持つ。〕に対し、GMのアプローチは異なっており、同社のライトトラックであるC5のプラットフォームを流用した。これにより、コストダウンはもちろんのこと、その副産物として、ブロンコ以上の室内スペースと、ピックアップトラックに極めて近いスタイリングを得ることとなった。北米ではピックアップトラックが非常に好まれ、大きな市場を有していたことから、ブレイザーも瞬く間に人気となった。次いで1974年に登場したクライスラーのダッジ・ラムチャージャー(Dodge Ram Charge)もこの流れに追従したため、販売台数でブレイザーに水を開けられたブロンコも、モデルチェンジに際して同社のFシリーズピックアップをベースとする道を選び、ここにビッグスリーのSUVの成り立ちが決することとなった〔1961年登場の インターナショナルハーベスター・スカウトも自社のピックアップトラックをベースにしていたが、ジープのみは、すでに1940年代から独自路線を展開しており、1962年には高級ステーションワゴンとしても通用するワゴニアを発表している。〕。 K5ブレイザーは1969年に四輪駆動で登場し、1970年に後輪駆動モデルも加わった。パワープラントは250立方インチ(直6/4.1L)、292立方インチ(直6/4.8L)、307立方インチ(V8/5.0L)、350立方インチ(V8/5.7L)から選択が可能だった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シボレー・ブレイザー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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