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GoboLinux[ごーぼーりなっくす]
GoboLinux(ゴーボーリナックス)とはフリーかつオープンなソフトウェアオペレーティングシステムであり、その最も有名な特徴としては伝統的なLinuxファイルシステムの再構成が挙げられる。ほとんどのUnix系システムと違いFilesystem Hierarchy Standardに準拠しないため、GoboLinuxシステムの各プログラムは自身の(固有の設定を含む)ファイルを全て発見できる独自のサブディレクトリツリーに格納される。このため、プログラム "Foo" に固有のファイルとライブラリは全て/Programs/Foo に格納される。GoboLinux開発者はこれによってシステムがより綺麗になるとしている == 概要 == GoboLinuxのファイルシステム階層構造は、ほとんどのUnix系オペレーティングシステムで採用されている伝統的なファイルシステム階層構造からの根本的な脱却を象徴している。伝統的なファイルシステム階層構造とは(実行可能ファイル用に/bin があり設定ファイル用に/etc があるというように)特定の種類のファイルを共通の標準サブディレクトリにまとめて格納する階層構造であり、パッケージ管理システムはどのファイルがどのプログラムに属しているかを追跡するためにこの階層構造を使用する。GoboLinuxにおける各プログラムのファイルは、各プログラム専用のサブディレクトリに配置される。GoboLinuxの作成者は「ファイルシステム自体がパッケージデータベースである」と言っており、GoboLinuxパッケージシステムはパッケージデータベースとしてファイルシステム自体を使用する。これによってより簡単で、より散らかりにくいディレクトリツリーを生成することが可能だと言われている。GoboLinuxは伝統的なLinuxファイルシステム階層構造と完全な互換性を維持しながらこれを完全に達成するためにシンボリックリンクを使用し、必要に応じて''GoboHide''と呼ばれるカーネルモジュールを使用する。 GoboLinuxの作成者らは、自らの設計により伝統的なファイルシステム階層構造からの脱却という「モダニズム」だけではなく、それ以外の「モダニズム」も導入されると発言している。このようなモダニズムの例としては、(実行可能ファイルの置き場所となる/bin 、/usr/bin および/usr/local/bin のような)類似の伝統的ディレクトリ間における若干の区分けを排除することが挙げられる。GoboLinuxの設計者は、設計にモダニズムが導入されることで他のLinuxディストリビューションよりもシェルスクリプトの破壊が少なくなることが多いと主張している。GoboLinuxではユーザーが同じプログラムの異なるバージョンを同時にインストールすること(さらには同時に実行すること)ができる。さらに存在しないファイルへの参照は単に壊れたリンクとなり結果としてアクティブにならないため、GoboLinuxはパッケージ管理インデックスがファイルシステムと必ず同期すると言われている。さらにGoboLinuxのファイルシステムを変更することで、System VやBSDスタイルのinitシステムを使用しない全く新しいブートシステムのような、既存のものとは異なる新システムを導入できる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「GoboLinux」の詳細全文を読む
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