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H-2Bロケット : ミニ英和和英辞書
H-2Bロケット
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


H-2Bロケット ( リダイレクト:H-IIBロケット ) : ウィキペディア日本語版
H-IIBロケット[えいちつーびーろけっと]

H-IIBロケット(エイチツービーロケット 、エイチにビーロケット、H2Bロケット)は、日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業が共同開発し、三菱重工が製造及び打ち上げを行う〔、日本で最大の能力を持つ人工衛星打ち上げ用クラスターロケットH-IIAロケットの設備と技術を使い、H-IIA以上の能力を持つロケットとして、日本で初めて官民が対等な関係で開発したロケットである。
== 開発の経緯 ==

=== 開発計画の変遷 ===
日本1997年(平成9年)から国際宇宙ステーション(ISS)への物資補給を行なう宇宙ステーション補給機(HTV、H-II Transfer Vehicle)の開発を進めてきた。HTVの質量は、当初15トンと設定され、H-IIAロケット標準型では打ち上げることはできず、1996年(平成8年)からH-IIAロケット増強型の開発が進められていた。
H-IIA増強型(H2A212)は、H-IIA標準型とほぼ同じ第1段にLE-7Aを2基装備した液体ロケットブースタ(LRB)を1基追加する計画であったが、1999年(平成11年)のH-IIロケット8号機の失敗を受けて、H-IIAの開発を標準型に特化するため、一部の構造系及び電気系の開発を完了した時点で開発が凍結された。
増強型の見直しは、2002年(平成14年)から行われ、HTVの質量が当初予定よりも若干増加していること、世界の輸送系の費用が低下してきていることを踏まえて、増強型の以下のような要因を改善する検討が官民共同で実施された。
* 諸外国でも数例しかない非対称な(回転対称にならない)ロケットとなり、その制御に若干の困難が予想される。
* 当時台頭が予想された外国の新型ロケットは、複数衛星打上げにより衛星1機あたりの打上げ費用を大幅に低減する方向であり、H-IIAロケット民営化後の重要な課題となり得たこと。
* H-IIロケット8号機打ち上げ失敗の原因となったLE-7を改良したLE-7Aを3基も使用することで、その信頼性確保に難点がある。
この結果、宇宙開発委員会において、従来の計画の代替として、H-IIA標準型の要素を流用しつつも以下のような新設計の第1段を採用する新たな能力向上案(H-IIA+)が決定された。
* H-IIAの第1段機体を直径4 mから5 m級に拡張して主エンジンLE-7Aを2基装備する。
* 固体ロケットブースタSRB-A)を4本装着する。
こうして能力向上案(H-IIA+)は2003年(平成15年)に「開発研究」が開始され〔宇宙開発における計画管理は進捗によって「研究(研究→概念設計)」→「開発研究(予備設計)」→「開発(基本設計→詳細設計→維持設計)」→「運用」の4つの段階(フェーズ)に分かれている。要求に基づき仕様や計画を決めるのが「研究」、使用や計画を詳細に文書化し、新技術の試作をし実現性の目処を付け、開発体制を構築するのが「開発研究」、設計についての各種解析をし、全体の試作品から実機を作り、各種試験を行うまでが「開発」である。「開発研究」までが企画立案フェーズ、「開発」以降が実施フェーズである。宇宙開発委員会は各フェーズアップに対する審査を行う。この一連の開発手法をNASAではPPP(Phased Project Planning)と呼び、NASDAが取り入れたものである。5.評価実施のための原則(文部科学省公式サイト) 設計品質確保の思想 航空宇宙エレクトロニクスに学ぶ「信頼性設計」(Tech Village 2006年3月28日) 図1 宇宙開発委員会における宇宙開発プロジェクトの評価システム(宇宙開発委員会公式サイト) を参照。〕〔三菱重工の輸送系開発・運用の歴史 三菱重工公式サイト〕、2005年(平成17年)にH-IIBロケットとなり「開発」フェーズへと移行した。これと同時にロケット開発における新たな官民の関係が確認され、H-IIBロケットは日本で初めて宇宙機関と民間企業が対等な形で開発を進めるロケットとなった。予定打ち上げ能力は低軌道(LEO)へ19,000 kg、HTV軌道(HTVが自力でISSへのランデブー飛行に移る前に、ロケットにより投入される低高度の楕円軌道)へ16,500 kg、静止トランスファ軌道(GTO)へ最大8,000 kgとされた。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 H-IIB 」があります。




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