|
PowerHA(パワーエッチエー)は、IBMのPOWERシステムベースのAIXおよびLinuxプラットフォーム用の、高可用性のためのクラスターパッケージである。当初の名称はHigh Availability Cluster Multiprocessing(HACMP、エッチエーシーエムピー)だったが、2008年にPowerHAと改名された。 == 概要 == HACMPはRS/6000の初期から提供が始まったが、当初はAIX用のみであり、ES機能は別ライセンスであった。 HACMPは、2台から32台のサーバをクラスターに結合し、サービスノードの障害発生時には、スタンバイノードへのリソースの引継ぎを自動で行う。引継ぎできるリソースには以下がある。 *ディスク(外部ディスク装置上のボリュームグループ、論理ボリューム、ファイルシステム) *ネットワーク(IPアドレス。構成によってはMACアドレスも可能。ノード内の複数NIC間でも引継ぎ可能) *アプリケーション(DB2、OracleなどのDBMS、MQ、Tivoliなどの他、ユーザーアプリケーションも可能) HACMPは、日立からもEP8000のAIX用(IBMからのOEM)として販売されている。 2008年4月のPower Systems発表の際に、HACMPはPowerHA for AIX and Linuxと改名され、プラットフォームにLinuxが追加された。ただしLinux版は、x86版のLinux用ではなくPOWER版のLinux用であり、また共有ディスクの引継ぎをPowerHAとしてはサポートしていないなど、AIX版とは相違がある。 2009年10月には「PowerHA SystemMirror for AIX V6.1」が発表された。これはPowerHA for AIX 5.5の後継であり、従来のSmart Assistの機能が追加された。また2つのエディション (Standard Edition, Enterprise Edition)、3段階の料金体系 (small, medium, large) となった。 2010年8月には「PowerHA SystemMirror for AIX V7.1」(Standard Editionのみ)が発表された。AIX 7.1のCluster Aware 機能との連係、IBM Systems Directorベースの管理インターフェースなどが追加された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「PowerHA」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 IBM High Availability Cluster Multiprocessing 」があります。 スポンサード リンク
|