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遺伝性運動性感覚性ニューロパチ(シ)ー =========================== 「 HANS 」を含む部分一致用語の検索リンク〔 1 件 〕 ・HANS : 遺伝性運動性感覚性ニューロパチ(シ)ー
HANS(ハンズ)とは、「Head and Neck Support」の略で、四輪自動車競技の世界においてヘルメットと並ぶ救命デバイスの一つ。主に頭部を保護するヘルメットとは違い首を保護するための物である。ヘルメットほど一般には知名度はないが、国際格式などの大きなレースでは着用が義務づけられておりヘルメットとともにレースには欠かせない用具の一つである。日本など一部地域では清音で「ハンス」とも発音される。 構造としては、ヘルメットと首のサポーターを紐状のものでつなぐようになっており、首のサポーターの部分は肩から胸まで伸びていてシートベルトで上から押さえつけることで位置を固定する構造になっている。 == 歴史 == モータースポーツの世界では昔から、クラッシュ時の衝撃により頭部や頚椎部を損傷し死亡、あるいは一命を取り留めても半身不随等の障害が残るケースが多く見られた。その理由について近年研究が進んだ結果、体がシートベルトによりマシンに固定されているのに対し、頭部は固定されていないため、超高速でクラッシュすると慣性の法則により頭だけが激しく前のめりになることで首が伸び、頭をステアリング等にぶつけることで脳が損傷を受けたり、首が引っ張られることで頚椎部が損傷したりする、ということが明らかになった。 そこでヘルメットと首のサポーター部を伸縮性の低い紐などで結ぶことで、クラッシュ時に頭が前のめりになっても紐の制約により首が極端に伸びることが制限され、頭部や頚椎部の損傷を防げるのではないか、ということで開発されたのがHANSである。似たような狙いのデバイスとしてはエアバッグが有名だが、エアバッグは機構が複雑でありレーシングカーに組み込むのには向かない上、レース中の他車との接触等によりエアバッグが不必要に動作してしまうことが少なくないことに加え〔実際ネッツカップ・ヴィッツレースなど、エアバッグを元々標準装備している車によるレースの場合でも、レース中はエアバッグが動作しないようコンピュータをキャンセルするのが一般的である。ヴィッツレースハンドブック 2012 の競技規定も参照。〕、頭部の損傷防止には効果が高いものの頚椎部の損傷防止には効果が薄い。これに対しHANSは構造がシンプルな上、頚椎部の損傷防止にも効果が高いことなどから、モータースポーツの世界ではHANSの方が救命効果が高いとされている。 一方でHANSの使用には紐を結ぶ対象となるヘルメットの装着が必須で、加えて4点式以上のシートベルトで上半身がシートに固定されている状態が前提となっている。そのため一般の乗用車の運転時にHANSを使用することは現実的ではない。特に日本の場合、道路運送車両法に定められた保安基準の関係上、公道上で4点式以上のシートベルトを使用することが事実上認められていないため、たとえヘルメットを装着していても公道での運転時にHANSによる救命効果を得ることができない(3点式シートベルトでは上半身の固定が不完全で衝突時の頚部延伸を完全には防げない)。従ってHANSの利用局面は、今のところレース中などサーキットでの走行時や、一部のラリーに限られている。 HANS自体は1980年頃、当時ミシガン州立大学の教授だったRobert Hubbardによって発明されたとされる。1996年頃からは当時国際自動車連盟(FIA)の医療チームのトップだったシド・ワトキンスが中心になって改良が進められ、当初は米国のIRLやCARTなどを中心に普及が進んだ。(CARTでは2001年よりオーバルコースでのレースにおいてHANSの装着を義務化) F1においても2003年より全ドライバーが装着を義務付けられている。またフォーミュラ・ニッポンでもドライバーの1人である道上龍が、自らが遭遇し重傷を負った2002年のクラッシュ(第2戦富士スピードウェイ)の経験から〔道上は2002年の富士においてクラッシュした際、静止時には絶対に頭部が届かないステアリング部分に頬骨を強打し骨折している。これはヒトの頚椎が一時的な衝撃により平常時よりも瞬間的に数十センチ伸びる現象のためである。〕、復帰後自ら進んでHANSを導入し、それを他のドライバーにも呼びかける形で多くのドライバーがHANSを装着するなど、クラッシュ時の衝撃が大きい上位カテゴリー、特にフォーミュラカーの世界で普及が進んでいる。また世界ラリー選手権(WRC)でも2005年よりHANS装着が義務化されている。NASCARでも2001年のデイトナ500でデイル・アーンハートが死亡した事故を契機にHANSの普及が進んだ。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「HANS」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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