|
HEPES(へぺす、 4-(2-hydroxyethyl)-1-piperazineethanesulfonic acid)は緩衝液に用いられる有機化合物の一つ。 生化学分野で広く用いられるグッドバッファーの一種である。pKaが 7.55 (20℃)であり、およそ pH 6.8-8.2 の範囲で緩衝作用を持つ。組織培養で広く用いられるほか、凍結に伴う pH 変化を低減する目的で酵素の冷凍保存にも利用される。HEPES は熱に弱い性質があるため、オートクレーブ処理などで分解することがある。 Zigler et al.(1985)や Lepe-Zuniga et al.(1987)によれば、長時間光に暴露した HEPES は過酸化水素に由来する毒性を持つという。過酸化水素の発生を避け、実験の再現性を確保するためには、HEPES を含む液体はできる限り暗所に保存することが望ましい。 == 参考文献 == * * * Good NE ''et al.'' (1966): "Hydrogen ion buffers for biological research." In: ''Biochemistry.'' Bd. 5, S. 467-77. PMID 5942950 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「HEPES」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|