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HV-300[ぴくせんど - あーる]
HV-300は日立製作所が開発した、ISDN電話網用の固定テレビ電話装置の高級機であり、同社の商標および商品名である。NTT Phoenixシリーズの上位機に相当し、OEM供給名はPICSEND-R(ピクセンド - アール)と称する。 == 概要と特徴 == HV-300は次世代固定電話を目指して開発された動画通信端末であり、ISDN電話網を利用して音声の他に15フレーム/秒のスムーズな映像を相互に送る事ができる固定テレビ電話装置である。NTTから発売された、PICSEND-R(ピクセンド - アール)は、HV-300のOEM名である。またHV-300は固定テレビ電話システムとしては世界で初めて特別なサービスを介さずに多地点ビデオ会議が行える装置として発売された。後に廉価版して、性能を落とし価格を下げたHV-31も発売されている。こちらもNTTにPICSEND-RII(ピクセンド - アールツー)の名称でOEM供給された。いずれもNTTから発売された固定テレビ電話装置 Phoenix(フェニックス) シリーズの上位機種とされ、固定テレビ電話装置における高級機に位置付けられている。HV-300およびHV-31は、Phoenixシリーズともビデオ通話が行えるようになっている。また、アナログ回線向けテレビ電話を想定してISDNの1B回線のみ(56Kbps)でもビデオ通話が行えるようになっているが、基本は2B回線を利用し、1/5の帯域を音声(PCMまたはADPCM)に、残りの4/5の帯域を動画に割り当ててスムーズな映像と音声の電送が行える事を目指した仕様である。ADPCMを用いる事で、音声を実時間で圧縮展開しつつ量子量を飛躍的に小さくする事ができるため、動画側により多くの帯域を割り当てられる。但しADPCMを利用したビデオ通話は同機種間でのみ利用できる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「HV-300」の詳細全文を読む
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