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Hi-NRG(High Energy, ハイエナジー)は、1980年代初期にナイトクラブで人気の高かったエレクトロニック・ダンスミュージックの一種であり、今日に至るまで人気が高いジャンルである。 == 概要 == "Hi-NRG"という名称は、ロンドンでイアン・レビーン(''Ian Levine'')によってプロデュースされた、イブリン・トーマス(''Evelyn Thomas'')のディスコ・ヒット"ハイエナジー(''High Energy'')"(1984年)に由来する。 典型的な"Hi-NRG"は、ベースがハイハットのような使われ方(曲でテンポを刻むように低音と高音が交互に並ぶ)をする事が多く、シーケンサーで組まれたエネルギッシュでスタッカートの効いたシンセサイザー音が使用され、ドラムマシンのクラップ音も頻繁に使用される。1982年に''The EndUp''(※訳注:サンフランシスコのナイトクラブ)で、DJパトリック・カウリーが最初にHi-NRG音楽の人気を高めた。1984年には主にレコードレーベルのレコード・シャーク(''Record Shack'')が、イギリスやアメリカの主流ポップチャートで成功を収め、一気にポピュラー化する。 レコード・シャークは、ブレイク・マシン(''Break Machine'')とミケール・ブラウン(''Miquel Brown'')によるトラックと、奇跡的なカムバック・シングルを放って大西洋を挟んだ両岸でのヒットを確立したアーサ・キット(''Eartha Kitt'')によって、音楽チャートの成功を収めた。 ストック・エイトキン・ウォーターマン(''Stock Aitken Waterman'')も、その時期のHi-NRGプロデューサーである。彼はディヴァイン(''Divine'')とヘイゼル・ディーン(''Hazell Dean'')を世を送り出し、プロデュースとして最も成功したHi-NRGトラック、デッド・オア・アライヴの「You Spin Me Round (Like a Record)」は、UKナンバーワンとなった。 現在のHi-NRGは、主にハウスミュージックに取って代わられた観があるが、それでも主流ポップヒットでは、Hi-NRGバージョンとしてアンダーグラウンドシーンにおいて楽しまれているものも残っている。 現代のHi-NRGサウンドは、1990年代に出現したクリスティーン W(''Kristine W'')とアビゲイル(''Abigail'')という、2人の主要なHi-NRGアーティストの功績によってクラブ/ダンスミュージックシーンのメジャー勢力となっているが、かつてと基本的なスタイルは同じであるものの、時代の流行が取り込まれたリズムとシンセへと変化している。 この時期にヨーロッパで作成されたHi-NRGトラックの例としては、イタロ・ディスコ(すなわち、タフィー、マガジン60、''Roni Griffith''など)と、ディスコフォックス(すなわち、リンダ・ジョー・リッツオ、リアン・ロス、モダン・トーキング、ファンシー、レフト・アップ、ブルー・システム、バッド・ボーイズ・ブルー)を挙げることができる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Hi-NRG」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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