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Hu-BASIC(ヒューベーシック)は、北海道に本社を持つソフトハウス、ハドソン(Hudson)社(現在のコナミデジタルエンタテインメント)がシャープのパソコンであるMZ-80K向けに開発したBASIC言語である。シャープのパソコンが標準で採用したシャープ製のS-BASICは、PETに由来する命令セットであるため大勢を占めたマイクロソフト系のBASICからの移植性は低く、MS-BASICと同じ命令体系を持つHu-BASICはそれらからのソフトウェアの移植がより容易であった。後にシャープAV事業部から発売されたX1シリーズにも移植され、X1シリーズ、並びにMZ-700では、標準添付のBASICインタプリターとなった。 MZ-80K系の機種に対してのみ、バグを多く含んだものの、BASICコンパイラが開発、発売されている。 後にファミリーコンピュータ用として発売されたファミリーベーシックで採用された「NS-Hu BASIC」も同一のブランドであり、一部同様の特徴を持ち合わせてはいるが、機能的にはかなり異なる。 その他、サムスンが韓国で1982年に発売したSPCシリーズでも採用されている。 ==特徴== *シャープのポケットコンピュータや富士通のF-BASICなどと同じく、命令文に省略形式が存在し、“LOCATE”は“LOC.”、“FOR”、“NEXT”はそれぞれ“F.”、“N.”と入力することでタイピングの手間を減らすことができた。 *同時期のMS-BASICに比べ内部構造が洗練されており、実行速度も高速であった。 *通常ROM-BASICではカセットテープの入出力しかサポートないため、ランダムアクセス用の命令自体が実装されていないが、MZ-2000/2200用のVersion 2.0以降やX1用はRAMディスクに対応しており、RAMディスクを利用可能な環境であれば、テープ版であってもランダムアクセス処理を可能にしていた。 *ディスクのフォーマットは共通になっており、別の機種でもファイルを読み書きすることが可能になっており、そのため、MZでは、純正のBASICとデータディスクの裏表の扱いが反転している。 *後にX1のHu-BASICを軸に開発されたS-OS"SWORD"でもこのディスクフォーマットが用いられた。 元々単体製品だったゆえにいろいろな機能を盛り込んだことにより、BASIC本体は大きくなったため、ユーザーが利用可能なフリーエリアは他の環境よりも狭くなっている。64KiBの主記憶が実装されたX1用であってもその空きエリアは20KiB程である。その後X1turboになる際、ファイル管理ルーチン、グラフィック描画ルーチン、機械語モニタプログラム、日本語変換機能をシャドーROMに追い出しフリーメモリの確保に成功している(turbo BASIC)。X1F以降に標準搭載されたV2.0では命令文のうち機能重複しているものや使用頻度の低いものを削除してフリーエリアを増やせるようになっている(NEW BASIC)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Hu-BASIC」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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