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IRIS-T(アイリスティー)は、ドイツのDiehl BGT Defence社・スウェーデンのSAAB社・イタリアのアレニア社によって開発された短距離空対空ミサイル。第3世代サイドワインダーの後継として開発された。 なお、IRIS-Tとは、赤外線画像システム・尾部制御(Infra Red Imaging System Tail/Thrust Vector-Controlled)のアクロニムである。 == 経緯 == 1980年代の時点で、西ドイツはイギリスとAIM-132 ASRAAM開発のパートナーであった。しかし、ドイツ再統一後、過小評価していたAA-11 アーチャー(R-73)の多量な備蓄から顕著な能力を確認した。特に探索・捕捉(シーカー)、追跡能力などはるかに能力があり、機動性もより優れていることが判明した。これらの事実はドイツにASRAAMにおける機動性の欠如した一定軌道の推力など一部の設計に疑問をもたせた。その結果、イギリスと協定を結ぶことができず、1990年にドイツはASRAAM計画から降りた。 ドイツのDiehl BGT Defence社は、自社開発したミサイルがサイドワインダーに敗れたため、各種サイドワインダーのライセンス生産を行ってきた。AA-11の対抗としてサイドワインダーを赤外線画像シーカーへ換装したIRISを提案したが、ドイツ空軍はこれを承諾しなかった。そのため、BGTは独自でIRIS-Tを計画し、1995年6月に承諾された。 同年、ドイツはギリシャ、イタリア、ノルウェー、スウェーデン、カナダと協力してIRIS-Tの開発計画を発表した。なお、後にカナダは計画から脱退したが、2003年にスペインがプロジェクトに加わった。2005年12月5日に最初のIRIS-Tがドイツ空軍に引き渡された。 ;IRIS-T開発のワークシェア協定 ::46% ::19% ::18% ::13% :残りはカナダ、ノルウェーの両国間で分割した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「IRIS-T」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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