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株式会社J-WAVE(ジェイウェイブ、''J-WAVE, Inc.'')は、東京都を放送対象地域として超短波放送(FM放送)をする特定地上基幹放送事業者である。1988年から1989年にかけて「J-POP」(Jポップ)と言う新たな音楽ジャンルと名称を定義・新造し、それを定着させた〔烏賀陽弘道、2005、『J-ポップとは何か』 第1章〕。 == 概要 == 「株式会社エフエムジャパン」として1987年末に設立され、翌年の1988年10月1日より放送を開始した。東京都を放送対象地域とする民放FM局ではエフエム東京(TOKYO FM)に次いで2番目に開局している。 設立には、六本木に本店を置いていたレコード店「WAVE」(2011年経営破綻)の母体であるセゾングループ〔現在、旧セゾングループの中ではクレディセゾンのみが株主に名を連ねている。〕と、東急グループが出資者として深く関わった。開局申請には495社が応募したが、郵政省(当時)は「調整」と称して1社に絞り込んだ〔『Oh!X』1987年12月号、祝一平「人類タコ科図鑑」に顛末が記載。〕。 設立時から2006年6月まで、代表取締役会長・社長には、長らく郵政省からの官僚もしくは経団連出身者が務めていたが、2008年6月に社長に就任したニッポン放送出身の小笠原徹以降、ラジオ業界経験者が務めることになった。ただ役員の多くは、出資法人の管理職クラス社員が派遣されている。 1993年5月に設立されたJAPAN FM LEAGUE(JFL)において、事実上幹事局の位置付けとなっている(JFLの特性上、J-WAVEはキー局ではない)。2003年にはそれまでの西麻布(高樹町)から六本木ヒルズ森タワー33階に移転し「定期放送されている日本一地表より高い場所にあるラジオ局」となる。 2006年5月29日から2011年3月まで、日本国内で初めて音楽番組専門のインターネット無料配信サービス「Brandnew J “Just Like Radio”」を運用していた。2006年8月には主に首都圏を対象としたインターネットサービスプロバイダ事業「J-WAVE@NET」(ジェイウェイブ・アット・ネット)を開始。インターネットと放送の融合が云われながらも遅々として進まない現状の中、放送局自らがプロバイダ事業に乗り出す国内初の例である〔J-WAVEがISP事業に参入、放送局による自社ブランド展開は国内初 なお放送局が傘下の子会社にプロバイダを運営させる例は、フジテレビ系のフジミックによるものなど、以前からも存在した。〕。 ステーションコンセプトは「Soundscape and Imagination, 81.3 J-WAVE」(サウンドスケープ・アンド・イマジネーション エイティワン・ポイント・スリー ―)。 放送対象地域の一部である東京都島嶼部には中継局は無い。しかし、2012年4月23日より東京スカイツリーから送信を開始したことにより、東京都港区南西部の難聴地域が発生。それに伴い、港区南西部およびその周辺部と放送区域としてJ-WAVE港FM(森タワー、100W、88.3MHz)の免許を2015年10月21日付で受けた。試験電波の送信を経て、11月1日5:00に開局した〔株式会社J-WAVEのFMラジオ中継局に予備免許 総務省、2015年8月27日閲覧。〕〔TOPICS「港FM中継局 11月1日から運用開始」 、2015年10月24日閲覧。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「J-WAVE」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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