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JC08モード(ジェイシー ゼロハチモード)とは、1リットルの燃料で何キロメートル走行できるかを、いくつかの自動車の走行パターンから測定する燃費測定方法の一つである。 国土交通省令「自動車のエネルギー消費効率の算定等に関する省令」〔 2015年9月24日閲覧。〕ならびに国土交通省告示「自動車のエネルギー消費効率の算定等に関する省令 に規定する国土交通大臣が告示で定める方法」〔 2015年9月24日閲覧。〕によって規定され〔具体的な測定方法(JC08Hモード・JC08Cモード)は「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 別添42(軽・中量車排出ガスの測定方法)」 によって定義される。(2015年9月24日閲覧。)〕、日本国内にて型式認定を受ける総重量3.5トン以下の乗用・貨物自動車に対して適用される〔乗車定員11人以上かつ車両総重量3.5トン超の乗用自動車もしくは車両総重量3.5トン超の貨物自動車は重量車モード燃費値で算定される。〕。 == 概要 == 従来、日本国内における普通自動車の燃費は10・15モード燃費により測定されていたが、加速にかける時間が極めて長かったり、測定するスピードが一般的な公道よりも低いなど実際の使用条件と離れており、カタログでの数字と実際の使用下での数字の差が大きくなりがちであることを指摘されていた。これに対しJC08モードでは、より実際の走行パターンに近い測定法を実施。測定時間も倍近く長くなるほか、平均時速も高められ、最高速度も70km/hから80km/hに引き上げられる。重量区分に関しても10・15モードよりも細分化されたため実際の重量により則した計測となる。 2011年4月1日以降に型式認定を受ける自動車については、このJC08モード燃費値の表示が義務付けられている。〔乗用自動車の性能の向上に関する製造事業者等の判断の基準等 2-2 遵守事項〕また、それ以前より販売されている自動車についても、2013年2月末までにJC08モード燃費値を表示することが義務付けられる。 10・15モードはエンジンが温まった状態(ホットスタート)による測定のみであったが、JC08では排気ガスが濃く、燃料も多く使用される暖気前のコールドスタート時の測定も全体の25%程度加えられる分、厳しいものとなり、同時に測定される排ガスの測定でも厳しいものとなっている。このため、従来の車種をJC08モードに対応させるに当たって、相応の改修が必要なものも存在する。 これらの変更により、JC08モードのカタログ上の燃費数値は、これまでの10・15モード燃費よりも一般的に1割程度低くなるとされる〔。一部輸入車などには燃費が変わらないもの〔BMW5シリーズ(F10)〕、僅かながら燃費が向上するもの〔ジャガー・XJ。日本には、V8・NAとV8・スーパーチャージド2種類の合計3種類のエンジンが導入されているが、いずれも0.1 - 0.2km/l向上している。〕があり、走行パターンの変化が燃費低下に繋がるとは限らない。表示される燃費の低下は測定法の変更によるものであり、自動車そのものの燃費性能が低下するわけではない。 10・15モード燃費が「現実からかけ離れている」と、自動車利用者の批判を受け、より実際に近づけるために採用となったJC08モード燃費であるが、目的を達したとは言い難い。メーカー団体の日本自動車工業会では『燃費表記に関する小冊子』を作成しており〔 日本自動車工業会、2013年9月1日(2014年9月16日閲覧)。〕、小冊子の中で以下のように説明している。 *実走行での燃費は、全車平均でJC08モード燃費より2割程度低下する。 *カタログ燃費の良い車のほうが、電装品の影響が大きく出て、実燃費との差が大きくなる。なお、走行に関係しない電装品の消費エネルギーについては、燃費試験の際には考慮されない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「JC08モード」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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