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JLGフィルム : ミニ英和和英辞書
JLGフィルム[じーえるじぇー-]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

フィル : [ふぃる]
 【名詞】 1. fill 2. (n) fill
フィルム : [ふぃるむ]
 【名詞】 1. film 2. (n) film

JLGフィルム : ウィキペディア日本語版
JLGフィルム[じーえるじぇー-]
JLGフィルム(ジーエルジェー-、仏語JLG Films)は、フランスの映画製作会社である。映画監督ジャン=リュック・ゴダールが設立したことで知られる。
== 来歴・概要 ==
1979年、ゴダールとアンヌ=マリー・ミエヴィルは活動拠点をスイスに移し、レマン湖畔の小村ロールRolle)に工房を構える。ゴダールは、ミエヴィルとの製作会社「ソニマージュ」社で商業映画復帰第一作『勝手に逃げろ/人生』の製作準備に入るにあたり、フランスの国立映画センター(CNC)への資金助成申請のため、20分のプレゼン用ヴィデオフィルム『「勝手に逃げろ/人生」のシナリオ』を撮る。そのために設立したのがこの「JLGフィルム」社である。したがって同作が、同社の設立第一作である。つづいて1982年、同社は、同様に『「パッション」のためのシナリオ』を製作、また『パッション』本編にも「ソニマージュ」社とともに共同出資する。製作会社としての「ソニマージュ」社は『パッション』の完成をもって役割を終えてゆく。
1983年、初の単独脚本をミエヴィルが書き、監督をゴダールがおこなった映画『カルメンという名の女』をアラン・サルドのサラ・フィルムと共同で製作する。翌1984年、ミエヴィルの二本目の単独監督作『マリアの本』をペガーズ・フィルムと共同製作、つづいて1985年にゴダール監督の『こんにちは、マリア』をベガーズ・フィルムやサラ・フィルム、ゴーモンやテレビ局の出資で共同製作、本作は、ミエヴィルの短篇『マリアの本』と二本立てで全世界配給される。
その後も、サラ・フィルムと共同で『ゴダールの探偵』、ザナドゥ・フィルムやゴーモンと『右側に気をつけろ』といったゴダールのきわめて80年代的なスターキャスティング作品、多くの資本を得てのミエヴィル単独初長篇『私の愛するテーマ』を製作するが、「JLGフィルム」社は、基本的にはゴダールのためのこまわりの効くハウスプロダクション的な性格が強い。メナヘム・ゴーラン監督率いるイスラエル系企業ザ・キャノン・グループ資本による『ゴダールのリア王』(1987年)を撮るにあたって、キャスティングのためにウディ・アレンにインタビューした模様を収録したビデオ映画『ウディ・アレン会見』(1986年)を単独製作したり、1997年、インディペンデント作家ロブ・トレジェンザ監督の『''Inside/Out''』にまるでポケットマネーであるかのように出資したりすることを得意とする会社である。
したがって、1989年からの『ゴダールの映画史』にゴダールがのめり込むにいたり、長大な同作の完成をみるまでの9年間、「JLGフィルム」社はほかの一切の作品の製作を行なうことを停止する。『映画史』以外のゴダール作品の製作や出資、ミエヴィルとの共同作業の場が必要になり、翌1990年、ふたたびミエヴィルと「ペリフェリア」社を設立するに至る。『映画史』は現在のところ「JLGフィルム」社の最後の作品となっている。
なお、「JLGフィルム」の名称はもちろんジャン=リュック・ゴダールの頭文字から来ているが、ヌーヴェルヴァーグの発端となったクロード・シャブロルの設立した製作会社「AJYMフィルム」のネーミング方法(「AJYM」はシャブロルの妻子の名の頭文字)が下敷きになっている。ジャック・リヴェットエリック・ロメールフィリップ・ド・ブロカももちろんシャブロルもAJYM社でデビュー長編を撮ったわけだが、ゴダールはそれを当時横目で観ているしかなかった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「JLGフィルム」の詳細全文を読む




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