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『JOCX-TV2』(ジェイオーシーエックス ティーヴィードゥー)は、フジテレビが1987年から使用していた深夜番組の時間帯の総称である。後に『JOCX-TV+』(ジェイオーシーエックスティーヴィープラス)、『MIDNIGHT TV+』(ミッドナイトティーヴィープラス)、『JOCX-MIDNIGHT』(ジェイオーシーエックスミッドナイト)と何度か変更され、1996年にこの総称は消滅した。 == 概要 == JOCX-TVまでは英語読みだが、2だけは英語のtwo(トゥー)ではなくフランス語のdeux(ドゥー)と読む。 フジテレビでは1987年夏に放送した『FNS27時間テレビ1・FNSスーパースペシャル1億人のテレビ夢列島』での深夜時間帯の視聴率を分析した結果、深夜帯でも視聴者のニーズがあり営業的にもペイできると判断、同年秋より深夜番組の時間帯を第2のフジテレビ「JOCX-TV2」と銘打ってそれまでにない実験的な内容の番組を数多く開始した。中には「視聴者を眠らせようとする番組」や「小説を朗読するだけの番組」などといった、深夜だからこそ可能なコンセプトの番組が増えていった。 フジテレビの社内機構としても編成部内に深夜帯の編成に(予算配分も含め)特化した「深夜の編成部」と呼ばれたチームを作り、深夜帯だからこそ出来る企画を送り出していった。当時、深夜放送は遅くとも午前2時前後で終了し、それ以後は早朝(5-6時台)の放送再開までは放送設備点検のため、停波するか、試験電波のカラーバーを放送していたが、このゾーンを開拓することで、東京放送(TBSテレビ)と並んで、日本の地上テレビ放送初〔衛星テレビを入れると同年7月以後のNHK衛星第1放送が日本初〕となる終日放送が実現した。 また、日本の民放テレビ番組では珍しい「ゾーンスポンサー」という制度を取り入れた(1987年10月 - 1990年3月)。これは深夜枠全体を特定のスポンサーに販売し、各番組内でタイアップ企画を取り入れるというもの。「ゾーンスポンサー」にはキリンビールがついた。ゾーンスポンサー名の告知及びゾーンスポンサーのCMについては、毎日の同枠開始時にまとめて放送されていた。そして「ゾーンスポンサー」はあくまで深夜枠全体の提供であり、個別番組には別途通常のスポンサーがついていた。 フジテレビの深夜番組ブームの火付け役となったのは『オールナイトフジ』や1988年に放送されたドラマ『やっぱり猫が好き』、駆け出しだった頃のウッチャンナンチャンやダウンタウンが登場した『夢で逢えたら』の存在が大きい。その後、1990年からは『カノッサの屈辱』が放送され高視聴率を記録。他にも『IQエンジン』『奇妙な出来事』『カルトQ』『TVブックメーカー』『NIGHT HEAD』『たほいや』『シミュレーションズ』など数多くの傑作番組が誕生し、深夜番組ブームはさらに高まっていった。現在ではこの時期を指して「フジテレビの深夜番組黄金期」と称される事もある。 しかし、1995年辺りから以前のような実験的で勢いのある深夜番組が減少し、1997年のフジテレビお台場移転を契機に深夜帯の番組構成が改革され、深夜番組ブームは静かに終息していった。その後、1999年スタートの『社会の窓』や、2000年秋スタートの『チノパン』『エブナイ』といった深夜の生番組、2002年には『トリビアの泉』や『クイズ!ヘキサゴン』などの深夜番組がヒットしたが、深夜番組ブームが復活となるところまでは至らなかった。 なお、当項目の名称をレーベルとして使用していた期間は1989年9月までであり、同年10月以降は1年から数年周期でレーベル名称は変更されている(詳細後述)。 *この枠の直前となる10分間に丸井一社提供のミニ番組(丸井サウンドロフトなど)が放送されていた。この「丸井一社提供番組群」は厳密にはこの枠の範疇には含まれない(理由として深夜枠設定よりも数年前から番組自体は開始されていること、一社提供で短時間枠であること、同時ネット局を持っていることなどが考えられる)ものの、フジテレビが過去の編成を回顧する際に「丸井一社提供番組群」もその範疇に含めることが多い(当稿においても一部の「丸井一社提供番組群」をこの枠の範疇において記載している)。これは、フジテレビにとっては直前のネットワークニュースが終了した後はローカル編成枠であるからと思われる。同様に、金曜深夜枠で2009年9月まで(同枠で)放送されていた『さんまのまんま』(関西テレビ制作)もフジテレビはこの枠の範疇に含めることがあるが、「丸井一社提供番組群」同様に厳密にはこの枠の範疇外の番組である。 *ゾーンタイトル以外の単発枠をくくる総称として「オールマイTV」という名称も存在した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「JOCX-TV2」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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