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JP233はイギリスで開発された小爆弾・地雷散布ディスペンサー。トーネード IDS専用の装備であり、冷戦期に滑走路破壊用として開発された。湾岸戦争において実戦使用されている。 == 概要 == 冷戦期にワルシャワ条約機構軍の航空基地を攻撃するための広域制圧兵器として開発された。ヨーロッパで開発された長距離侵攻攻撃機であるトーネード IDS専用の兵器である。 JP233はトーネード IDSの胴体下部に搭載される。大型ディスペンサーであり、前部にはHB-876多目的地雷(2.4kg)215個、後部にはSG-357滑走路攻撃爆弾(26kg)30個が格納されている。攻撃の際は、低空侵攻により航空基地上空を航過しつつ、各子爆弾・地雷を散布する。なお、各子爆弾・地雷はパラシュートにより減速投下される。また攻撃終了後は、爆弾収納部を投棄する仕組みである。 SG-357は、炸薬が二重になっており、まず成形炸薬により滑走路舗装面に穴を開け、その後通常炸薬により、それを拡大させる。これにより、通常よりも大きなクレーターを形成させる。HB-876は滑走路補修作業を妨害するために散布される地雷であり、対人・対物兼用である。補修用ブルドーザーへの妨害も意図している。時限信管を有しているため、短時間での除去作業は容易ではない。 JP233は、湾岸戦争において、緒戦のイラク軍航空基地攻撃に用いられた。実戦投入は湾岸戦争のみであり、そこにおいても緒戦の航空基地制圧が終了すると、用いられなくなった。また、対人地雷禁止条約によりHB-876が1999年までに廃棄されると、JP233も廃止された。 JP233は、航空基地上空を母機が航過しなくてはならず、対空砲火被害の危険があった。そのため、後継ディスペンサー兵器にはスタンドオフ性を重視した大型ミサイル・滑空兵器が用いられている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「JP233」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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