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株式会社ヤイリギター(''Yairi Guitar'' )は、岐阜県可児市にあるアコースティックギターの製造会社で、自社ギターブランドであるK.Yairi(ケーヤイリ)・Alvarez yairi(アルバレツ・ヤイリ)の製造・販売を行っている。主力製品はアコースティックギターとエレクトリックアコースティックギターだが大正琴やウクレレ、ブズーキその他のギター以外の弦楽器も製造する。 == 概要 == *日本においては「K.Yairi」(ケー・ヤイリ)の商標で知られる。輸出用の楽器を日本国内で発売することがあるが「K.Yairi」の商標で販売される〔Kは一男のイニシャル。使用される商標に係らず楽器内部に貼られているラベルは「K.Yairi」あるいは「Kazuo Yairi」の商標である。〕。 *1970年代から「Alvarez yairi」(アルバレツ・ヤイリ)の商標でアメリカで販売され〔「Alvarez」(アルヴァレズ )はアメリカの楽器ディーラーであるセントルイス・ミュージックの商標で、同社取扱いのアコースティックギター全般に用いられる。ヤイリギター製のギターは特に「Alvarez yairi」(アルヴァレズ ・ヤイリ)の商標で販売され、他の製品と区別されている。〕、好評をもって受け入れられポール・マッカートニー、デヴィッド・クロスビー、グラハム・ナッシュ、リッチー・ブラックモア、カルロス・サンタナなどの欧米のミュージシャンが使用している。 *日本国内でも評価が高まり、近年は浅井健一、長渕剛、向井秀徳、GLAY、BEGIN、桑田佳祐、松本孝弘、矢井田瞳、エレファントカシマシ、チャットモンチー、山根万理奈など、日本のミュージシャンの使用例も多数ある。 *2009年より、CD・DVDを販売する新星堂が日本総販売元となり、Alvarez・Yairi(アルヴァレズ・ヤイリ)の国内での販売は山野楽器ロックイン(元新星堂の楽器専門店ROCK INN)でのみ取り扱われていた。 *2012年(平成24年)現在、ヨーロッパ向けには「K.Yairi Europe」(ケー・ヤイリ・ヨーロッパ)の商標を使用している。 *前社長であり、ギターメーカーとしては事実上の創業者矢入一男が本格的な国産ギター作りを目指し、アメリカで学んだ経験がある。この時の経験から、原材料の木材から吟味しその木の特徴に合わせて製作工程の機械化を最小限に留めて大部分を職人が手作業で行なう工法を取っており、2012年(平成24年)現在でも大量生産はされていない。職人約30名で1日25本程度の生産数である。 *代表的な機種として、YW-1000〔1973年(昭和48年)発表で、当時の定価は100,000円。2012年(平成24年)現在も継続して販売されており定価は消費税込220,500円。〕、LEOシリーズ〔1979年(昭和54年)発表。ドレッドノート(Dreadnought)と呼ばれる大型のアコースティックギター(Dサイズとも呼ばれる)を日本人の体格に合わせて一回り小型化したシリーズ。「LEO」の呼称は開発当時に買収されて話題になっていたプロ野球球団の西武ライオンズ(当時)のマスコットキャラクターレオにヒントを受けて命名された。のちにエンジェルシリーズの小型ギターが開発される発端となった。〕、エンジェルシリーズ〔ギターのヘッド 部分にエンジェルの装飾がされている。RF・LO・BL・TFと、小型から大型まで各サイズが存在する。〕、一五一会(4本弦のオリジナル弦楽器。BEGINと共同開発)等がある。 *標準仕様のカタログ掲載機種の他に特別注文によるオーダーメイドを受け付けている。通常の生産ラインとは別にカスタムショップと呼ばれる工房で専任の技術者が製造を担当しており、装飾や塗装の色のみではなく材質・形状・希望する音の傾向など多岐に渡り注文することが可能である。 *ヤイリギターは永久保証システムが採用されている。基本的にどんなに古く、破損があっても不可能でない限り修理される。製品の不良でない限り有償だが修理代金は割安である。ただし、自社製品以外の修理は原則的に受け付けていない。 *各地の楽器店に技術者を派遣して希望者の楽器(ヤイリギター製品に限る)を診断し、その場で可能な調整・修理を行うギタークリニックを定期的に開催している。その場で対処不可能な楽器は希望すれば発送してヤイリギター工場で修理を受けることができる。このように製品に対するアフターケアが充実している点も同社製品のセールスポイントになっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヤイリギター」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Yairi 」があります。 スポンサード リンク
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