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大日本除虫菊株式会社(だいにほんじょちゅうぎく)は、大阪府大阪市西区土佐堀に本社を置く、殺虫剤など衛生薬品の製造・販売をおこなう日本の日用品メーカーである。みどり会の会員企業であり三和グループに属している〔メンバー会社一覧 - みどり会 〕。 == 概要 == 「金鳥」「KINCHO」(きんちょう)の商標名で知られる。正式な社名より商標が浸透している状態であるが、創業のきっかけを忘れないため、東京証券取引所には上場されておらず、非上場ながら「大日本除虫菊」の社名は堅持している。 1885年(明治18年)に創業者の上山英一郎が、アメリカから来訪したH・E・アモアより除虫菊の種苗を手渡され、これを元に線香を製造。蚊などの虫に効くことを知ったことで、除虫線香(蚊取線香)「金鳥香」の製造を開始。最初は棒状だったが、のちに長時間使用するために1902年(明治35年)線香を渦巻き状に改良すると〔【KINCHO 蚊取り線香】なぜ渦巻きなのか?(男の浪漫伝説 Vol.40) | ドリームメール 〕、これが評判となり、1905年(明治38年)には日本除蟲菊貿易合資會社を設立し、日本のみならず、海外にも蚊取り線香の販売を開始すると共に同社の土台をつくると、1934年(昭和9年)には今日まで発売されている殺虫剤「キンチョール」を発売。本格的な虫駆除を目的とした殺虫剤、日用品製造企業としての知名度を築き上げる。 登録商標名の金鳥は、同社発売の蚊取り線香の銘柄に因んでおり、シンボルマークに描かれている鶏の事である。この鶏は故事成語である「鶏口となるも牛後となるなかれ」(小さなグループでもトップとなれ、巨大機関の一部品にはなるな)という有名な諺から採られたものであり、業界の先駆者として品質などあらゆる面でトップに立て、という創業者の願いが込められている。シンボルマークに描かれている鶏の胸の辺りには、創業者の上山英一郎の姓、「上山」の判子を模したロゴが入っているのも特徴である。 現在は除虫菊の成分はほとんど使われておらず、住友化学の化学系の除虫成分(ピレスロイド)を使用している。 アース製薬、フマキラーと並んで、家庭用殺虫剤では日本国内主要シェアを誇る。金鳥蚊取り線香は、東南アジア地域などでもシェアは高く、ほぼ日本と変わらぬパッケージで市販されている。自社の製品で多くの害虫を退治している事から、毎年1月に、加盟している業界団体の「日本家庭用殺虫剤工業会」が虫供養を実施している〔トリビアの泉〜へぇの本〜第II巻 p71-p72「金鳥は毎年、虫のためにお祓いを受けている」、講談社、2003年、ISBN 4-06-352703-4〕。 企業スローガンは、「昔も今も、品質一番」。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「大日本除虫菊」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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