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KL1
KL1 (Kernel Language One) は、Guarded Horn Clauses (GHC) を基に設計された言語で、並行・並列処理に向いた並行論理プログラミング言語である。第五世代コンピュータプロジェクトでハードウェアと応用ソフトウェアとの間をつなぐ共通核言語として近山 隆により設計され、並列マシンのオペレーティングシステムPIMOSやKL1を含む様々な言語処理系、各種応用プログラムの作成に利用された〔近山 隆, ''オペレーティングシステムPIMOSと核言語KL1''〕。 KL1 は第五世代コンピュータプロジェクトで並列マシン PIM 上の処理系として開発された。UNIX上での処理系として KLIC がある。 == 概要 == KL1は、並行論理プログラミング言語であるGuarded Horn Clauses (GHC) のガード部を組み込み述語のみに制限したFlat GHCをもとに拡張を施した言語である。 論理的並行性の記述にはGHCの機能をそのまま使い、それを複数のマシンに分散する物理的並行性(並列性)やプロセスごとの優先順位などをそれに付加するプラグマとして追加することで、論理的並行性と物理的並行性を別々に指定可能にし、プログラムの正しさに影響を与えることなく負荷分散の仕方などを変えられるように設計された。逐次処理言語に並列処理機能を追加した多くの並列プログラミング言語が元の言語と全く異なった言語になってしまうのに対し、各種プラグマはプログラムの効率にのみ影響し、KL1はFlat GHCと同じ意味を持つ。そのためプログラムの解析・検証は単純なGHCのレベルで行うことができる。 また複数のプロセスの実行制御、資源管理、例外処理を行うため「荘園」と呼ばれる機能が追加された。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「KL1」の詳細全文を読む
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