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KOLOKOL-1( コーラカル・アヂーン。колоколは「鈴」の意。)は合成オピオイドから派生した無力化ガス(すなわち化学兵器)の一種である。曝露後1〜3秒以内に効果を発揮し2〜6時間意識不明にすると言われている。 このガスはモスクワ劇場占拠事件で使用されたことで有名になった。人質922人のうち129人が中毒(窒息とも)死したことからその非致死性については疑問視されている。 1970年代にレニングラードの軍の秘密研究施設で化学兵器科学者レフ・フョードロフ (Lev Fyodorov) によって開発された。 詳細は現在でも不明のままであるが、各症状や患者がオピオイド拮抗剤であるナロキソンの静脈注射に効果を示したことからも、合成オピオイドの一種でフェンタニル系の薬物と推定されている。 具体的にはおそらくかをハロタンに溶解したものをエアロゾルとして噴射するものではないかとされている。いずれも超高力価で、特にカルフェンタニルはモルヒネの 10,000 倍以上の効果を有する(換言すれば、静注時の半数致死量が 120–250 mg であるモルヒネのわずか 1/10,000 の量──0.012–0.025 mg あるいは 12–25 μg──で同等の効果を得られるため、兵器転用しやすい)。仮にこれら物質が使われていたとすれば、人質は意識消失を伴った呼吸中枢麻痺によって窒息死したと考えられる。 なお、フェンタニル以外はいずれもロシアを含め医療には応用されていない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「KOLOKOL-1」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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